話をするときに接続詞をうまく使いこなせていますか?
接続詞なんて気にしていないという人が多いのではないでしょうか。
接続詞というのは文と文をつなぐ言葉ですよね。「しかし」とか「なぜなら」など。
普段は意識せずに使っている接続詞ですが、実は接続詞を使いこなせれば話し方の質を高めることができます。
実際、話上手な人は接続詞を上手に使っています。
というよりも接続詞を上手に使わないと、上手な話し方ができないのです。
今回は普段気にも留められていないけれど、意外と話し方に大切な「接続詞」についてお伝えします。
「接続助詞」ばかりで繋げていませんか?
接続助詞というのは、接続詞を同じく前後の文をつなぐ働きを持っています。
例えば「雨が降れば、外に出ない」「雨が降ったので、外に出なかった」「たとえ雨が降っても、外に出よう」「雨が降ったけれど、外に出た」などです。
話下手な人がやってしまいがちなのは、接続助詞で文をどんどんつないで長くなってしまうことです。
長文になってしまうと聞き手に内容が伝わりづらくなります。
それは一度に受け取る情報が多くなてしまい頭の中で整理が難しくなるからです。
またダラダラと長く話すことになるのでテンポが悪く聞き取りづらくなることもあります。
話は短く区切った方が良い
聞き手にわかりやすく伝えるには、話を短く区切ったほうがいいです。
一文を短く話して「。」句点を入れる。そうすると一度に受け取る情報量が少ないので情報を整理することが簡単になります。
また話を区切ることで文と文の間に自然と間(ま)ができます。
間があることで話にテンポが生まれ聞きやすくなるのです。
そして、話を短く区切ると必要になるのが接続詞です。
接続詞の種類
接続詞はたくさんありますが、大まかに6つに分けられるそうです。
①順接……前の事柄を原因・理由として、その順当な結果・結論をあとに続ける。「それで・だから・したがって」など。
国語の文法
(例) たくさん食べた。だから、お腹なかがいっぱいだ。
②逆接……前の事柄に対して順当でない事柄をあとに続ける。「しかし・ところが・けれども」など。
(例) 誰かを呼んだ。しかし、返事がなかった。
③累加・並立……前の事柄にあとの事柄を付け加えたり、対等に並べたりする。「そして・それから・また・および」など。
(例) 郵便局に寄って、それから、買い物に行こう。
(例) 国語および数学の試験があります。
④説明・補足……前の事柄について説明を加えたり、内容を補ったりする。「つまり・なぜなら・ただし・もっとも」など。
(例) 明日は12月25日、つまり、クリスマスだ。
(例) 本を借りることができる。ただし、3冊までだ。
⑤対比・選択……前後の事柄を比べたり、どちらかを選んだりする。「それとも・あるいは・または・もしくは」など。
(例) おにぎりが好きですか。それとも、パンが好きですか。
(例) 電話またはメールで連絡してください。
⑥転換……話題を変える。「さて・ところで・では」など。
(例) ここは読み終わった。では、次に進もう。
何となく使っていた接続詞ですが、こうやって改めて見ると、ちゃんと意味があるんですね。
接続詞の自然な使い方
たくさんある接続詞ですが、話を区切って「。」を入れた後、どの接続詞を使って話をリスタートすれば自然に繋げられるのでしょうか。
雑談で使う接続詞
雑談でエピソードトークを話すような場合は、「で」がおすすめです。
起承転結のストーリーを、順を追って話していくことになりますので接続詞の種類は「順接」を最も使うことになります。
「それで」や「だから」も良いのですが、もっと短縮して「で」というと自然です。
例えば「昨日友達と居酒屋いったのよ。で、ビール6~7杯飲んだらすごく酔っちゃったの。で、そのままテーブルで寝ちゃったんだね。で、しばらくして店員に起こされたんだけど、友達は先に帰っちゃってた」
「で」は繰り返し使っても不自然にならないので使い勝手が良いんです。
ビジネスシーンで使える接続詞
ビジネスシーンは起承転結で話をすると長くなってしまい、簡潔に話すように求められたりします。
仕事の報告やプレゼンはまず結論や言うべきことを先に言います。
例えばプレゼンで「言いたいことは3つあります。まず〇〇。次に〇〇。最後に〇〇です」など。
また報告するときは「結果は〇〇でした。というのも~」や「〇〇という結論になりました。なぜなら~」などです。
説明・補足をすることが多くなります。
まとめ
話を短く切って積極的に接続詞を使う話し方はいきなりやろうと思ってもなかなか難しいです。
特に接続助詞を多用してしまっている人は、話を短く区切ることに慣れていません。
私も意識をしていないと接続助詞を多用してしまって一文が長くなってしまうことがよくあります(反省)。
初めは短く区切ることに違和感があるかもしれませんが、普段から「。
」句点を打つように心掛けて、「でも」「だから」「で」といった接続詞を使い慣れておくようにしましょう。
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