「で?」。
以前、自分がおもしろいと思う話のオチを友達に言った後に言われた一言です。
「で?」って言われても、もうオチは言ったし、話に続きありません。
その友達は私の話のオチをオチと認識してくれなかったのです。
私のイメージではオチを言った後に友達が大笑いしていたはずだったのに。
変な空気になってしまい、落ち込みました。
そして、なんで友達はこのオチがわからないのか、と憤慨したりもしました。
でも、今思えばその友達は悪くなかったのです。
ダメだったのは、オチを認識させられない私の話の作り方でした。
話はオチから組み立てよう
私はオチを認識してくれなかった友達に話をしたとき、おもしろかった出来事を順を追って話をしていました。
私が経験した通りに話せば相手にもおもしろさが伝わると思っていたのです。
でもそれは間違いでした。
友達はその場に一緒にいて見ていたわけではないからです。
当たり前ですね。
ではどうするかというと、おもしろさを伝えやすくするように話を編集・組み立てする必要があります。
そして話はオチから逆算して組み立てたほうがおもしろくなります。
ここで例をあげます。「スーパーの羽出さん」
スーパーでレジに並んだら、物静かな男子大学生がレジを打っていたのね。ふとその大学生の名札を見てみると、名前が羽出(はで)さんだったの。
この話のオチは「名前が羽出さんだった」ことです。
この一番言いたい「羽出さん」から話を組み立てていきます。
「オチ」よりも「フリ」がポイント
おもしろい話というとオチが重要と思いがちですが、それ以上に「フリ」が大切です。
この「フリ」を明確に入れていくことでおもしろい話になります。
フリって何?
フリって一体何なのでしょうか?先ほどの「スーパーの羽出さん」で解説します。
話のオチから逆算してフリを入れていきます。
オチは「羽出(はで)さん」ということでした。
名前は「羽出(派手)」なのに、「物静か」であったことがおもしろい点です。
名前負けしちゃってるわけです。
なので、この話のフリは「物静か」です。
この物静かな男子学生の説明を明確にしていきます。
スーパーでレジに並んだら、物静かな男子大学生がレジを打っていたのね。メガネかけて秋葉原にいそうなオタクっぽい。レジの最中も顔もうつむいていて、全然生気が感じられない人なのよ。でも、ふとその大学生の名札を見てみると、名前が羽出(はで)さんだったの。
「セリフ」を入れる
おもしろい話には必ずセリフが入っています。
セリフとは、話の登場人物が言ったことや思ったことです。
ドラマや小説にも必ずセリフがありますよね。
セリフを入れることでリアリティが増したり、臨場感が出て引き込まれます。
スーパーでレジに並んだら、物静かな男子大学生がレジを打っていたの。メガネかけて秋葉原にいそうなオタクっぽくて、「いらっしゃいませ」もすごく小声で一瞬何言ってるかわからなかったくらい。レジの最中も顔もうつむいていて、全然生気が感じられない人なのよ。「よくレジで接客やれてるなぁ」と思って、ふとその大学生の名札を見てみると、名前が羽出(はで)さんだったの。「ぜんぜん派手(はで)じゃなーい!」。
たいぶフリが明確に入りました。
フリが大切なのは、オチに落差をつけられるということです。
フリの箇所でどんどん高さを上げていくイメージ。
そしてオチでストンと落とすのです。
おもしろい話はフリとオチに落差があります。
まとめ
おもしろい話の作り方をご紹介しました。
これは簡単にマネができるので、自分の話にも応用してみてください。
聞き手がオチを認識しやすくなって、会話が盛り上がりますよ。
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