抑揚がないって言われてしまう

話し方のコツ
話し方のコツ

話し方に抑揚がないって言われたことはありませんか?。

その他にも「一本調子」だとか「棒読みしているようだ」とか言われることもあります。

抑揚がないと言われても自分では気づいていないことが多いんですよね。誰かに言われて初めて自覚するんですが、どうしたらいいのかよくわからない。

私も「抑揚がない」とか「淡々と話すタイプだね」とか言われてきました。

話に抑揚がないと単調になりやすく、退屈な印象を与えてしまうんですよね。

なので楽しい話も楽しそうに聞こえなくなってしまいます。

また仕事でも抑揚のない話し方は良い印象を与えません。

説得力に欠けたり、プレゼンでは緊張による硬さを感じさせてしまいます。

プライベートでも仕事でもせっかく話すのなら、聞き手が聞きやすく楽しんでもらえる話し方をしたいですよね。

抑揚がないのは

実は抑揚がないと言われる人でも、抑揚のある話し方ができないわけではありません。できるけれどもやっていないのです。

例えば小さい子に絵本を読んであげるときにはゆっくり読んであげられますし、驚かしたいポイントがあるなら声を大きくしたりできますよね。

そう、できるのにやっていないだけなんです。では、なぜやれないのでしょうか。

伝えるべきことがわかっていない

抑揚は話の内容やポイントを、声の調子を強めたり弱めたりして表現力豊かにするものです。

なのでそもそも自分で伝えるべきことがわかっていないと表現力豊かにしようがありません。

そうすると抑揚のない単調な話し方にならざるを得ません。

話に感情を入れられてない

何事も喜怒哀楽などの感情があれば自ずと表現力豊かになりますよね。

話に感情を入れられてないのが、抑揚がなくなる一番の原因でしょう。感情が入らない話し方というのは2つあります。

まず1つ目は「事実を伝える」話し方になっていることです。

例えば「今朝、街中でたくさんの警察官がいたので覗いてみたら犯人らしき男が警察官に地べたに取り押さえられた」。

これはすべて見たままの事実を述べています。自分の感情が全く入っていませんよね。

2つ目は、感情表現を入れたとしても「自分の感情」が入っていないパターンです。

「今朝、街中でたくさんの警察官がいたので覗いてみたら犯人らしき男が警察官に地べたに取り押さえられたので驚いた」と、前の例に「驚いた」という感情表現が入っています。

それでも抑揚がないことがあります。それは「驚いた」と言っているだけで自分の感情を入れられてないときに起こります。

つまり「驚いた」と言っていても驚いたように聞こえない状態です。

話に感情を入れられないのにはいくつか理由がありますが、主な理由は相手に否定されたくない気持ちがあるからです。

自分の感情や考えを話に入れるのは「自分」を入れるのと同じです。

その話を否定されたり笑われたりしたら、自分自身が否定されたり笑われたりされたと感じてしまいます。

これを怖がって、事実を伝えるだけになったり、話に自分の感情をこめられなくなってしまうんです。

抑揚をつけるには

抑揚をつけるには、発声練習やボイストレーニングのようなテクニックだけでは改善が難しいんです。どうしたら抑揚のある話し方ができるのかをご紹介します。

何を伝えたいのか把握する

この話をして相手に「何を伝えたい」のかをもう一度考えて把握しましょう。

雑談であれば、頭の中で一番言いたいことをおさらいする。プレゼンやスピーチであれば原稿を読み直す。

把握できたら、伝えたいことをややオーバー気味に話すようにすると良いです。

抑揚がないと言われる人は、声の調子が一本調子で低空飛行になりがちなので、少しオーバーに表現することを心掛けます。

例えば「高い山」という言葉を話すのなら、今頭の中に浮かんだ「高い山」の3~5倍高い山をイメージして言葉にします。

できれば事前に声を出して練習するのがおすすめですよ。

否定されても気にしない気持ち

抑揚がないと言われる人は、感情を入れない話し方が身についてしまっているので、普段から少しずつでもいいので感情を会話に入れて慣れると良いです。

初めは意識しないと感情を入れずに話してしまうので注しましょう。

実は自分が恐怖に思っているよりも相手が否定してくる可能性は低いです。

成功体験を積み重ねて自分の感情を表現できれば抑揚のある話し方は自然と復活します。

たとえ話を否定されたり笑われたりしても気にしないことです。「テヘッ」っと言って次に進みます。

相手の人生に合わせて言動を制限して生きているのは大変なことですよね。そんな必要はないのです。

堂々と自分の心から浮かんできた言葉を素直に出していきましょう。

まとめ

抑揚のある話し方をするにはテクニックだけでなく根本的な問題を解決していかなくてはなりません。

言葉を発することに一生懸命で、相手に伝えることがおろそかになっていませんか。相手の心に言葉が伝わっていますか。

言葉を発することよりも伝えることを第一優先にしましょう。

相手に何を伝えたいのか、伝えるにはどこを強調して話せばいいのかを考えると抑揚は出てきます。

また、話に感情を乗せれば乗せるほど表現は豊かになります。抑揚がないと言われる人は、表現が豊かすぎるぐらいにしたほうが丁度いいくらい。

そうすれば聞き手の反応は今までよりも良いものになるはずですよ。

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