何度も同じ話をすることができない

話し方のコツ
話し方のコツ

話し好きな人って同じ話を平気でできますよね。まるで初めて話したかのように話せます。

私がサラリーマン時代の上司が同じ話をする人でした。

その上司は仕事もできて、社内でも良く目立つ人です。明るくてその上司がいると人が集まってくるようないわゆる人気者。

その人の話は基本的におもしろいのですが、よく同じ話をします。といっても私に何回も話をするわけではありません。

上司と私その他に3人くらいのグループでいるときに、その中に1人でもその話題を話したことがない人がいると話をします。

その人にとっては初めて聞く話なので新鮮に感じますが、私は何回も聞いている話でオチもわかっています。

でも、その上司はお構いなしにみんなに話します。そしてその場を盛り上げるんです。

そもそもおもしろい話なので初めて聞く人は特に楽しめますし笑います。

おそらくその雰囲気がその場を盛り上げるのだろうと想像します。

話が上手な人は同じ話をしても場を盛り上げることができるわけです。

同じ話で盛り上がるのでたくさんネタを仕込む必要もありません。

私もマネして、おもしろいネタを仕込んで話をしようとしたのですが、何度も同じ話はできませんでした。

やっぱり相手がどう思うかが気になってしまったんです。

何度も同じ話ができないのは

同じ話題を何度も話せないのはなぜでしょうか。

「同じ話かよ」と思われるんじゃないか

何度も話せない1番の理由は「また同じ話してるよ」と相手にうんざりされてしまうのではと不安になることです。

たとえ初めて聞く人が複数いてもその中に1人でも話を聞いたことがある人がいると話せません。その人がどう思うのか気になってしまうからです。

また同じ話を聞いたことある人は話の流れやオチを知っていますよね。

話の全容を知る人がいると、まるでマジックのネタを知っている人にそのマジックを披露しているような気恥ずかしさがあるんです。

私がどんな様子で話すのかジャッジされてるように感じてしまいしゃべれなくなります。

つまり、同じ話ができないのは自意識の問題です。話し下手な人は自分がどう思われるかをとても強く気にする傾向があります。

一般的に言う自意識過剰の状態です。

話す機会がない

話す機会がないこともあげられます。実際は機会がないのではなく、機会を作れないと言ったほうがいいかもしれません。

いろんな人に話したいおもしろいネタを持っていても、会話がその関連の話にならないと話せません。

例えば家族の話でおもしろいネタを持っていても、家族関連の話にならなければ話すことができないのです。

というのも話し下手な人は自分から話題を提供することができないことが多く、自分から家族の話題をするのが難しいからです。

なので、せっかくのネタもお披露目される機会を逃してしまうことがあります。

おもしろい話を何度も話すには

おもしろい話を仕入れたら、やっぱりたくさん話をしたいし聞いてもらいたいですよね。

キャラとして定着させる

相手がどう思うか気にしなければ良いのですが、それができれば悩んでいませんよね。

自意識過剰は心理的なことなのでカウンセリングを受けるのが1番良いとは思いますが、そこまでする必要がない人もいると思いますので、ここでは対処法を1つご紹介します。

相手にどう思わわれるかをとても気にするのが自意識過剰です。

「過剰」ということは「やりすぎ」ということですよね。

「つまらない人と思われないか」、「バカな人だと思われないか」などを気にしすぎということです。

でも実際に「つまらない人」とか「バカな人」と思われたらどうなりますか?何か実害があるのでしょうか?仲間外れにされたり、給料が減ったりするでしょうか?実害は何かを考えてみるといいかもしれません。

意外に実害がなかったり小さなものだったりしますよ。

またいっそのことキャラとして確立しちゃうとラクです。例えばバカなキャラを確立してしまうのです。

テレビで見るおバカキャラの芸能人がいますよね。そのような人のようになってみる。

バカに思われないかビクビクするよりもバカな人と確定されたほうがずっとラクになります。おバカキャラを定着させたほうが言動がラクになるんです。

バカと思われる言動をすることに迷いがなくなりますし、もし難しいことを言えば周りを見返すこともできます。

なのでキャラを定着させて堂々と行動したほうが、自意識過剰で肩身の狭い思いをしなくていいです。

「全然関係ないんだけど」と前置き

自分から会話の流れをつくってしまいましょう。

会話にはそれまでの流れがありますが、前置きするだけで流れと全く関係ないことを言ってもよくなります。

それは「全然関係ないことなんだけど」とネタを話す前に言うことです。

当たり前だと思われるかもしれませんが、話し下手な人はこのような枕詞や前置きをしないで話し出すことが多いです。

この一言があるだけで聞き手は会話の流れが変わってもより自然に話を聞いてくれます。

また、よくあるのが、話すタイミングを逃す場合です。

ネタを言おうかどうしようかと考えている間に話題が変わってしまって話せずにモヤモヤすることがあります。

その場合は、話が切れる頃合いを見計らって「ちょっと戻るんだけど」と前置きして話始めれば大丈夫です。

会話の流れを自分からつくるのは、最初は勇気がいるかもしれませんが、前置きを置くことで相手も意外にすんなり対応してくれます。

まとめ

話し上手な人はおもしろい話のネタを持っていて、そのネタをいろいろな機会・相手に何回も話をしています。

話し上手な人をマネして同じ話を何度もする機会を持ってみましょう。

「それ、前に聞いたよ」と何度か言われるくらい図々しくなったほうがいいのかもしれません。

とにかく考えすぎずに話し出してみることが大切です。

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