話すときの「間」の重要性

話し方のコツ
話し方のコツ

自分が話をしているときに間(ま)を意識していますか?

雑談でもプレゼンでも話す内容には注意するけれど、間まで気にしている人は少ないです。

でも間を適切に入れないと話の内容が聞きにくかったり、伝わりにくかったりします。

会話において間はとても重要で、間を制する者が会話を制すると言っても過言ではありません。

今回は、重要なのにあまり語られない話をするときの間(ま)についてお伝えします。

間を入れないとどうなる?

間を入れずに早口に話してしまうと、どうしても聞き手が受け取る情報量が多くなってしまうので、聞き取りにくい上に、理解しずらいです。

また、会話では話に間がないと相手は相づちを入れたり、質問をしたりするタイミングがないので、一方的なコミュニケーションなってしまいます。

間は2種類ある

一口に間と言っても実は2つの種類があります。

話し上手な人は意識的にしろ無意識にしろ間を効果的に使っています。

理解してもらう間

まず1つ目が「理解してもらう間」です。

これは聞き手に話の理解を促すための間になります。

話の中に適切に間があると、聞き手は今聞いた情報(話)を整理することができます。

間を入れずに話し続けると聞き手は理解することがだんだん難しくなって、ついには話に置いていかれる状態になります。

そうすると他のことに意識が向いてしまい話に集中できません。

結果的に何を話しても聞き手に伝わらないという状況になります。

強調する前の間

2つ目は「強調する前の間」です。

話のポイントや強調したい言葉の前に間を入れます。

聞き手に注目してほしいときや聞いてほしいときに入れる間です。

話している人が急に黙ると「あれ?」とか「どうした?」と思ってみんな注目しますよね。

私が小学校のとき、クラスの先生が話しているのにみんな全く聞かずに騒いでいたことがありました。

その先生が話すのをやめて急に無言になると、クラスは静かになって先生に注目したのです。

先生は間を効果的に使うとみんなの注目を集められるのを知っていたのでしょう。

間は何秒ぐらい?

間と言われても具体的には何秒とればいいのでしょうか。

「理解してもらう間」であれば1~2秒ほど。

小難しい話やマニアックな話のときは長めに間を入れて聞き手の理解を促すように心掛けると親切です。

また「強調する前の間」であれば2~4秒ほど。

こちらは長いほど聞き手の注目は集まります。

でも長すぎると「大丈夫か?」と聞き手が不安になるのでほどほどに。

間を入れても普通に話始めれば大丈夫

最初は数秒でも間をいれるのは勇気がいります。

というのは数秒間沈黙することになるからです。

一般的に沈黙というと良いイメージはないですよね。

会話でもプレゼンでも「シーン」と静まり返ってしまい気まずい空気が流れるというのが沈黙イメージです。

想像しただけでも具合が悪くなります。

間を入れるのも沈黙することにはなるのですが、自分でコントロールしていることが一般的に言われる悪いイメージの沈黙とは異なります。

あえて沈黙しているのです。なので焦る必要は全くありません。

数秒間の沈黙後、今まで通り普通に話始めれば聞き手は何の違和感も感じません。

まとめ

話すときの間(ま)についてお伝えしました。

話をするときに聞き手に退屈させてはいけないと考え、話が途切れないようにしようとしてしまいますが、実は逆効果です。

適切に間を入れた話し方のほうが、聞き手は聞きやすく、強調すべきポイントも理解できるので退屈しにくいのです。

これからは話す内容だけでなく間にも注意を払うことで話の質は大きく変わるはずです。

ぜひどんどん実践してみてください。

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