沈黙が怖くて仕方がない

話し方のコツ
話し方のコツ

会話していて沈黙になったらどうしようと怖がってませんか?話し下手な私はとても怖がってました。

なんとか沈黙にならないように焦って話してしまい、変な空気になったことが何度あったことか。

沈黙を恐れている人って結構いるんですよね。

でも、どうして沈黙を恐れるのでしょう?沈黙を恐れなければもっと話がうまくできるのではないかと考えました。

そして沈黙を克服するためにいろいろなことを試しました。

その結果、効果的だったものをご紹介します。

沈黙はなぜ怖い?

なぜ沈黙を怖がってしまうのでしょうか?それは心理的なことが原因です。

話し下手に思われたくない
つまらない人と思われたくない
これらは私も該当します。

実際に、話に自信はないし、大しておもしろい人間ではないです。

でもそれをバレたくない。バレないように自己防衛をガチガチにしていました。

あまり人と話さないようにしたり、話しても自分が話す時間を長くしないように短く言っていました。

今思えば、この方がつまらない人間と思われていたとだろうと想像します。

でもその時はミスして沈黙になることだけは避けなければいけないと思っていました。

沈黙の種類

私は、沈黙は4つの種類あると考えています。

そして沈黙の種類ごとに恐怖指数を5段階でつけました。

恐怖指数とは、その沈黙が発生することをどれだけ恐れるかという指標です。

沈黙恐怖症の方は、沈黙になったときに、どの種類の沈黙か、まずは認識することからスタートしましょう。

意図的に入れる沈黙・・・恐怖指数0

会話で意図的に沈黙をいれられる人は話し上手です。

これは間(ま)とも言いますね。

重要なことを言う前に沈黙(間)を作ったり、聞き手に考えさせる時間を与える沈黙(間)などです。

これは自分でコントロールしている沈黙なので、まったく恐怖度はありません。

考えている時の沈黙・・・恐怖指数1

話をしながら、次にどう言おうか、どう表現するかを考えているときに発生する沈黙です。

例えば、「こう言った方がわかりやすいかな?」や「言い回しをこう変えたら喜んでもらえるかな?」と話し方を微調整する時間です。

つまり、「何」を言うかは頭でわかっていて、「どのように」言うかを考える沈黙ですね。

この沈黙は、話し方の微調整をミスってしまうというリスクは多少ありますが、特に恐怖は感じません。

次の「話題」が出てこない沈黙・・・恐怖指数3

例えば、会話をしていて相手の話が終わったあとに、次に言う話題が何も思いつかない沈黙です。これは恐怖指数が上がります。

話題が出てこないと、このままずっと沈黙の時間になってしまうのではないかと恐怖を感じますね。

でも、最悪の恐怖ではありません。

ちゃんとした話題でなくても、何かしらの言葉や単語を言えば、沈黙ではなくなります。

それに相手も何らかの話題を考えています。

相手から話題を提供してくれこともあるので、恐怖指数は3程度です。

次の「言葉」が出てこない沈黙・・・恐怖指数5

特にプレゼンなど、緊張状態やプレッシャーがかかるときに発生しやすい沈黙です。

次の言葉が出ない、頭が真っ白という状態です。これは焦ります。

そして焦れば焦るほど何も考えられなくなり、聞き手も「どうした?」と不安になってしまいます。

その聞き手の不安な顔を見て、さらに焦るという負のスパイラルに陥ります。

これは考えただけで恐怖です。

プレゼン前に緊張してしまうのも、この恐怖があるからではないでしょうか。

沈黙の対処法

沈黙の種類を解説しました。

沈黙で怖いのは「次の『話題』が出てこない沈黙」と「次の『言葉』が出てこない沈黙」ですよね。

続いては、それぞれの沈黙の対処法をご紹介します。

【対処法】次の「話題」が出てこない沈黙

話題が出てこない場合の対処法は、話せるネタを集めることしかありません。当たり前ですよね。

話題が思いつかない人は、ネタの引き出しが少ないことがあります。

どうすれば引き出しを増やせるかは、こちらのページを参考にしてみてください。

【対処法】次の「言葉」が出てこない沈黙

次の言葉が出てこないときは、正直に言うことです。

「すみません、次の言葉が出てきません」など、言葉にすることです。

次の言葉を焦って思い出そうとして沈黙の時間を長くするよりは、よっぽどマシです。

私は、話し下手に思われたくないという心理が邪魔をして、正直に言うことが、ずーとできませんでした。

「下手」を自分で認めるような敗北感があったのです。

でもあるとき、正直に言葉にしたときがありました。

そしたら周りの人は失望したり、バカにする様子はなく、逆に助け舟を出してくれました。

その瞬間、無駄な力が抜けて、ラクに話せるようになったのを覚えています。

ガチガチの自己防衛を取り除いていくと、ラクになれますよ。

もう一つ対処法としては、あえて意図的に沈黙をいれてるんだという表情をすることです。

沈黙で焦ってることが相手に伝わるのは、なぜだと思いますか?沈黙なので話をしていません。

相手は表情から焦っていると感じてしまうのです。

ならば、実際は頭が真っ白でも、表情は少し口角を上げて、目線をまっすぐ、余裕の表情を見せれば、相手に不安はほぼ伝わりません。

そうして時間を稼いでいる間に、言葉を思い出してください、必死に。

ただ、あまり長くは持ちません。

余裕の表情をしながら長時間沈黙していると、その場に謎の空気が流れるので注意してください。

沈黙は多少あっても大丈夫

私もそうでしたが、沈黙恐怖症の人は、過度に沈黙を恐れている傾向があります。

少しでも沈黙があるとダメなのではないかと思ってしまっています。

でも自分が思っているよりも、沈黙が続いても聞き手はヘンに感じません。

そのことに気づけたら、少し余裕が持てますよ。

もっとリラックスして話しても大丈夫なんです。

しかも、口角を上げて余裕の表情をすれば、より自然に見えます。

この「余裕の表情」は結構使えるんですよ。

まとめ

沈黙への恐怖は心理的なことなので、なかなか克服するまでに時間がかかるかもしれません。

今回ご紹介したことで克服まで時間が短くなってくれれば、嬉しく思います。

コメント