話をすることは3つのはたらきがある。
これは以前、ある話し方教室に参加したときに講師に言われて、はっとしました。
私はそんなことは考えずに漠然と話をしていたからです。
3つのはたらきの説明と3つのはたらきを知ったことで良い効果がありましたので、あわせてご紹介したいと思います。
話すことの3つのはたらき
「話すこと」と一括りに考えるのではなく、3つに分けてみると見えてくるものがあります。
情報を提供する
情報を提供するというのは、事実や状況を説明する、建設的な批判をする、自分の経験を共有する、役に立つアドバイスや提案をするということです。
楽しませる・笑わせる
ギャグやジョーク、おもしろい話やすべらない話、ユーモアがあることを言って相手を笑わせたり、元気づけたりすることです。
感情を満たす
相手を賞賛したり、理解したり、励ましたり、同情したりすること。
また自分の感情を話すことで気持ちの整理をすることもあげられます。
例えば、自分の想いを吐露して気持ちが軽くなることがあります。
3つのはたらきを知って良かったこと
おもしろい話がすべてではないと気づいた
話をするということは、常におもしろくなくてはいけないと自分で思っていました。
バラエティー番組の影響か、「おもしろい話」と「つまらない話」の2つの基準でばかり判断していたのです。
自分の話は決しておもしろいわけでない。ということは、つまらない話だから話すのはやめておこうと遠慮することも多くありました。
でも、笑わせることや楽しませること以外にも、情報を提供して相手を満足させることもあるし、相手の感情を満たしてあげることもあって、そこはおもしろくしたり、無理して盛り上げなくてもいいということを気づいて気負いすぎなくなりました。
自分の苦手な部分がハッキリした
自分は「話すこと」一括りに苦手なのだと思っていましたが、話すことの苦手な部分とそうでない部分があるのだと気づくことができました。
私が苦手なのは多くの人と同じく、おもしろい話やすべらない話をすることです。
笑わせたり、楽しませることが苦手だとハッキリしました。
前から漠然とわかっていたことではありますが、明確になりました。
また、自分の感情を話すこともほとんどしていないので、苦手なのだと理解しました。
何事も苦手克服の第一歩は苦手な部分をハッキリさせることです。
でも、つい臭い物に蓋をしたくなりますよね。
明確にするのは心理的に大変なことではありますが、苦手な部分がわかれば対処のしようもあるというものです。
コミュニケーション能力が上がった
私は話を組み立てたり構成したりするのが苦手で、漠然と思いついたまま話すことが多く、相手に頭の中のことを伝えるのに苦労していました。
話を3つのはたらきに分けると、今何を言ったほうがいいのかわかりやすくなったのです。
「もう少し情報を詳細にしたほうがわかりやすいかな」とか「まじめな話が長いからひと笑い入れたほうが良いかも」など、より頭を使って話せるようになった感覚です。
なので、以前の思いついたまま話していたときに比べて格段に伝える能力が上がりました。
まとめ
話すということに苦手意識がある人も多いかもしれません。
話の3つのはたらきを意識して話すことで、私のように苦手意識が緩和したら嬉しいです。
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