自己紹介やプレゼンなど順番で発表するときに、自分の順番になると急に雰囲気が重く感じませんか?その雰囲気を目の当たりにしてうまく話せないときってありますよね。
私もそうなのですが、この雰囲気がとても苦手です。特に自分の前の人の話が盛り上がったりすると余計話しづらい。
盛り上がっていた雰囲気が自分の番になったことで盛り下がってしまったような気がしてしまいます。
この雰囲気に焦ってしまうのと自分の番で話さないといけないプレッシャーが相まって頭の中が真っ白。
自分でも何を言っているかわからないような精神状態で、聞き手の反応がイマイチのまま終始盛り上がりに欠け、結果全く手応えなし。
やっぱり自分が話したから盛り下がってしまったと自分を責めてしまうことも。
特に話し下手な人は、この雰囲気にのまれてしまったり、気後れしてしまうのがうまく話せなくなる原因の1つです。
今回はこの雰囲気が重くなる原因と対策についてご紹介します。
自分の番になると雰囲気が重い
まず、自分の直前に話していた人の雰囲気が消えて急に雰囲気が重たくなるのは、あなたがつまらない人だからではありません。
これはみんなに平等に起こることなんです。話し上手な人にも起こります。
なぜならその雰囲気、空気感は主に話し手がつくっているものだから。話し手が交代していなくなればその雰囲気が消えるのは当然です。
実は雰囲気が消えるというよりも雰囲気の「動き」がなくなると言ったほうがしっくりきます。雰囲気には「動き」があるんです。
雰囲気の「動き」の正体は、話し手と聞き手のコミュニケーションからなるものだろうと考えます。
具体的に言うと、話し手の口調、表情、声のトーンや話の内容など、話を受けた聞き手の表情、リアクションや感情などです。
これらが複合してその場の雰囲気に「動き」ができるのではないかと想像します。
話し手がいなくなれば、聞き手も表情やリアクションなどをしなくなりますよね。だから雰囲気も「動き」がなくなります。
雰囲気が重く感じるのは「動き」がほとんどなくなるからです。
「会話が弾む」という言葉がありますが、意味は会話が盛り上がることですよね。
これは話自体が弾んでいるのではなく、その場の雰囲気が弾むほど動きがあることではないでしょうか。
この重たい雰囲気を変えるには自分が話をして雰囲気を動かす必要があります。
重い雰囲気でやってしまいがちなこと
話し下手な人は重たい雰囲気に気後れしてしまって次のような行動をとってしまいがちです。
これらの行動が盛り上がりに欠けたり、聞き手の反応が薄い原因となります。
表情がこわばる
雰囲気が重くなり、ヤバイと感じて表情がこわばってしまいます。
聞き手は話の内容よりも話し手の表情を見ていて、見ている表情がこわばっていると聞き手は警戒してしまいます。
緊張感や張り詰めた雰囲気になってしまいがち。話しやすい雰囲気とはほど遠くなりますよね。
目線が下向き
雰囲気が重くなるのを何度も経験していて、毎回こうなるのは自分がつまらないからと勝手に解釈して自信を失っていることが多いです。
そして目線が下向きになりがちです。目線が下向きだと聞き手はあまり話を聞いてくれません。
声が小さい
自信がないので声も小さくなります。声が小さいと聞き手は聞こえにくいのでリアクションが取りずらいです。
そうすると、雰囲気も動きが鈍くなります。
早く終わらせようとする
重い雰囲気に耐えきれずに早く終わらせようとします。
例えば自己紹介で、名前、職業、出身地、趣味ぐらいの無難なことを言って終わらせようとします。聞き手も無難な内容なので大した反応はできません。
重い雰囲気からは早く解放されますが、話した手応えはありませんので、また自信を失くしていきます。
雰囲気を動かしていく
重い雰囲気を変えていく(動かしていく)にはどうしたらいいのでしょうか。4つの方法をご紹介します。
笑顔をつくる
表情は大事です。笑顔を見ると人は安心します。
笑顔は人を明るくする効果もありますから、場の雰囲気も明るくなっていきます。明るい雰囲気のほうが話しやすいですよね。
笑顔が難しいという人は、口角を上げて「イ」の口を意識すると笑ったように見えますので意識してみてください。
聞き手に目線を配る
聞き手に目線を配る、つまりアイコンタクトですよね。
アイコンタクトをするとその相手に話していますというメッセージになります。
聞き手は自分に向けて話されていると表情やリアクションも取りやすいです。
その表情やリアクションが場の雰囲気を動かすのに一役買ってくれます。
声をいつもより大きめに
普段よりも少し声を張って話します。そうすると聞き手に明瞭に聞こえるので、反応しやすくなります。また、声の大きさは自信のあらわれです。
自信のある声は聞き手を巻き込みやすくなりますので、雰囲気を動かしやすくなるということです。
質問して反応を引き出す
「〇〇って知ってます?」、「〇〇って行ったことあります?」など質問をすると、相手は反応してくれます。少なくとも頭で質問の内容を考えますよね。
質問することも聞き手を巻き込む良い方法です。
もし聞き手が答えてくれればそこでも直接コミュニケーションができます。
また文末に「ね」をいれるのも効果あります。「~ですよね」という具合です。
文末に「ね」を入れると付加疑問文となります。英語の授業で習いましたよね。
聞き手は疑問を投げかけられていると判断して頭で考え出します。
質問するのと同じ効果を得られて、文末に「ね」を入れるだけなので、より簡単です。
まとめ
自分の順番が来ると雰囲気が重くなるのは当たり前のことだと認識しておくと、重い雰囲気にのまれたり、気後れしたりすることがなくなります。
そして重たい雰囲気は決してマイナス(良くないこと)ではないということを頭に入れておいてください。
聞き手はどんな話か聞こうとしているだけで、ニュートラル(中立)な状態です。
そこから盛り上がるか盛り下がるかはあなたの行動次第。
でも重い雰囲気をきちんと受け止めて対処すればまったく問題ありません。
より手応えのある話ができるようになります。
そして成功体験を積み重ねて、重たい雰囲気を楽しめるくらいになっちゃいましょう。
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