テレビや動画でバラエティーを見ていると、お笑い芸人たちがおもしろい話して観客を笑わせていたりしますよね。
これぐらいおもしろく話ができたらいいのにと思いますよね。
でもお笑い芸人が話すような、あんなにおもしろい出来事が自分の周りに起こらないと思っているも人も多いのではないでしょうか。
いたって平凡な普通の日常を送っているわけですから。
自分には平凡な出来事しか起こらないからおもしろい話ができないと考えて、半ば諦めてしまいがち。
でも平凡な出来事をおもしろい話に変えられるとしたらどうでしょうか?平凡な出来事なら自分の周りにもたくさん起こりますよね。
今回は平凡な話をおもしろい話に変える方法をご紹介します。
平凡な話の特徴
そもそも平凡な話とはどんなものでしょうか。
オチがないもしくは弱い
説明するまでもないかもしれません。オチがない話はつまらない話の典型とされますよね。
「それで?」、「何が言いたかったの?」と聞き手に思われてしまいます。
自分ではオチを言ったのに聞き手はまだ続きがあると思ってしまう話です。
事実をありのまま
出来事を事実そのまま話しても聞いている人はあまりおもしろくありません。
たとえおもしろい出来事があっても事実は伝わりますが、おもしろさは伝わりません。
実にもったいない。
事実をありのまま話しても聞き手の心を揺さぶることは難しいです。
ちなみに仕事で上司などに報告するときには事実をありのまま伝えるのが良い場合もありますので時と場所を考えて話しましょう。
平凡な話をおもしろくする3工程
自分の周りにもたくさんある平凡な話をおもしろくすることができれば、おもしろい話がたくさんできることになります。
下記の平凡な話をよりおもしろくしていきましょう。
「お昼にお腹へったからラーメン屋さんに入った。その店は初めて入るラーメン屋で入口の所に食券機があった。食券機でメニュー選んでたら、他のお客さんが3~4人入ってきて自分の後ろに並んだ。その途端にゆっくり選べなくなった。結局一番左上の定番のしょうゆラーメンにした」
感情を入れる
感情を入れるというのは2つあります。1つ目は、話に感情表現を入れることです。
例えば「怖かった」、「嬉しかった」、「不思議に思った」、「イライラした」など。
2つ目は、話しながら感情を入れることです。
「嬉しかった」と話すなら、嬉しいという言葉を心の底から嬉しいと感じて言うということです。自然と笑顔で明るいトーンで話すことになります。
「イライラした」ならば実際に怒って言うと、表情は曇り声のトーンも下がりますよね。
つまり実際に出来事が起こったときの感情を再現したり思い出して言葉に込めるということです。
人間は感情に興味を持つ生き物です。
なので話に感情を入れることで聞き手の興味をひくことができるのです。
「お昼にお腹へったからラーメン屋さんに入った。その店は初めて入るラーメン屋で入口の所に食券機があった。どんなメニューがあるのか見たくてゆっくり食券機でメニュー選んでたら、他のお客さんが3~4人入ってきて自分の後ろに並んだ。その途端に勝手にプレッシャー感じて焦っちゃってゆっくり選べなくなった。結局一番左上の定番のしょうゆラーメンにした。落ち着いて選びたかったよ。」
カギカッコを入れる
話にカギカッコを入れるというのは、セリフを入れるということです。
カギカッコにも2つあります。1つ目は会話のやり取りを入れることです。
登場人物が2人以上いる場合、会話を話に入れるとおもしろくなります。
おもしろい話の代表である落語は会話のやり取りですよね。
一人の噺家が登場人物のセリフ回しをして話を展開していきます。それをマネするということです。
2つ目は自分の考えたことをカギカッコとして入れることです。
言葉にはしていないけど頭で考えたことや心に思ったことを話の中に入れます。
登場人物がいない場合にもカギカッコを入れたほうがおもしろくなります。
落語に限らず、小説、演劇、ドラマ、映画などのエンターテインメントはカギカッコで構成されています。
自分の話にもエンターテインメント性を加えてみましょう。
「お昼にお腹へったからラーメン屋さんに入った。その店は初めて入るラーメン屋で入口の所に食券機があった。どんなメニューがあるのか見たくてゆっくり食券機で『どれにしようかなぁ』ってメニュー選んでたら、他のお客さんが3~4人入ってきて自分の後ろに並んだ。その途端に勝手にプレッシャー感じて焦っちゃってゆっくり選べなくなった。なんか『早く選べよ!』って思われちゃう気がするし、かと言って『先どうぞ』って言って『いや、いいよ』って断られて変な空気になっても困るから。結局一番左上の定番のしょうゆラーメンにした。落ち着いて選びたかったよ。」
脚色をする
平凡な出来事を普通に話してもおもしろくなりません。
話を脚色する必要があります。話を盛るとも言いますね。
この脚色次第でその話がおもしろくなるかどうかが決まると言っても過言ではありません。
なんならウソを盛り込んでも良いわけです。
ですが、聞き手にウソだとバレないようにしなければなりません。
話を盛りすぎたり、話自体を作って作り話をするとすぐにバレてしまうので注意しましょう。
そして一番大事なポイントは、適度に脚色したらそのことを自分で本気で思い込むことです。
例えば、実際の建物が「2階建て」だったのに、脚色して「10階建て」と話すときには、自分の中では10階建てだったと思い込むんです。
そうして話せば10階建ての建物が聞き手に伝わります。
「お昼にお腹へったからラーメン屋さんに入った。その店は初めて入るラーメン屋で入口の所に食券機があった。食券機のスペースがなくて、下手すると食べている人の背中にあたるくらい狭かったんだけど。どんなメニューがあるのか見たくてゆっくり食券機で『どれにしようかなぁ』ってメニュー選んでたら、他のお客さんが3~4人入ってきて自分の後ろに並んだ。その並んだ人たちみんな強面だったの。おそらく暴力団関係者かも。その途端に勝手にプレッシャー感じて焦っちゃって、もう頭の中パニックよ。ゆっくり選べなくなった。なんか『早く選べよ!』って思われちゃう気がするし、かと言って『先どうぞ』って言って『いや、いいよ』って断られて変な空気になっても困るから。結局一番左上の定番のしょうゆラーメンにした。落ち着いて選びたかったよ。食べ終わってから後ろに並んだ人たち見たら、デザートに小さいプリン食べてて、実はかわいらしい人だったよ。」
初めの平凡な話よりもおもしろくなりましたね。
まとめ
いかがでしたか?平凡な話をおもしろくする3ステップをご紹介しました。
気づいた人もいるかもしれませんが、この3ステップはすべて話の「フリ」になります。
つまり話の中にフリを入れていました。
おもしろい話というとオチが重要視されがちですが、オチを際立たせるフリがしっかりあるからこそオチが活きるのです。
オチでストンと落とすためにフリで高さをつけるようなイメージです。
フリが高くあればオチに大きな落差が出て、話はおもしろくなります。
平凡な話をおもしろくするにはフリをしっかり入れていくことが大切なんです。
この記事を参考に今日起こった何気ない平凡な出来事をおもしろい話に変えちゃいましょう。
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