会話が続かないのは他人に興味を持てないからということに違和感を感じたことはありませんか?会話が続かないのは他人に興味を持っていないからとよく言われますよね。
コミュニケーションの本にも他人に興味を持ちましょうと書いてあったりします。
私もサラリーマン時代に客先であまり会話ができないでいると上司から「他人に興味を持てよ」と言われました。
でもこの「他人に興味がない」ということが「会話ができない」理由というのがしっくりきません。
なぜなら他人への興味が全くないということはないからです。
確かに会話で相手に対して疑問や質問が浮かばないことはよくありました。
とは言え、疑問や質問が浮かばないのは相手に興味がないからだというのにはモヤモヤ感があります。
当たっているような当たっていないような。
そこでいろいろと調べたところ違和感の原因がわかりました。
会話が続かないのは他人に興味がないからだというのは、ほんの一部しか当たっていなかったんです。
会話が続かないとは
会話は言葉のキャッチボールですよね。
2人での会話で言うと、会話が続かないというのはどちらかがボールを投げるのをやめた状態。
仮に自分に原因があるとすると、相手にボールを投げるのをやめてしまっているわけです。
ということは自分がボールを投げ続けられれば会話は続くはずですね。
でも、そもそも自分がボールを投げる行為には具体的にどんなものがあるのでしょうか。
自分の話をする
ボールを投げる行為の1つ目は自分の話をすることです。
自分から話題を提供したり、相手がした話に関係のあることを話したりします。
また相手から質問を受けてそれに答えることも当てはまります。
相づちや質問する
2つ目は相づちや質問をすることです。
これは相手が話をしているときに返すボールです。
相づちを入れたり、相手の話に疑問があったりしたときに質問します。
違和感の原因
会話が続かない原因が他人に興味を持っていないというのは、原因のほんの一部に過ぎなかったんです。
なので他人に興味を持とうと頑張っても、残念ながら会話が続くようになるケースは多くありません。
「自分の話をする」という選択肢がない
会話が続かない人、会話が苦手な人は「自分の話をする」という選択肢がないことが多いです。
特に初対面の人や目上の人と会話するときに自分の話はしません、もしくはできません。これは相手に興味があろうがなかろうがあまり関係のないことです。
相手の問題ではなく自分自身の問題なんです。
なぜ自分の話をする選択肢がないかというと主な原因は「自意識過剰」です。
相手からどう思われるかを気にしてしまい自分から話題を提供することができません。
こんな話題を話し出して「つまらない人だ」とか「頭の悪い人だ」と思われたらどうしようと不安になります。
また話をするなら「おもしろい話をしなければいけない」と強迫観念にかられていることも。
たとえ相手から質問されても、多くを語ることはありません。
相づちや質問だけでは限界がある
相手の話に相づちしたり質問するわけですから、これは相手に興味を持っているかいないかで差が出ます。
興味があれば相手の話を詳しく聞きたいと思って質問や疑問も増えるでしょう。
ただ興味があって質問する場合と興味とは関係なく相づちや質問をしなればならない場合とがあります。
会話が苦手な人は「自分の話をする」という選択肢がないので、会話を続けるためには相手に話してもらわなければいけません。
人は自分の話を聞いてほしいという欲求を持っているとは言え、ずっと話していられませんよね。
話し好きの人との会話ならば相づちや質問で会話を続けられるでしょうが、特に社会に出ると話し好きでない人とも会話することになります。
また相手もあなたの話を聞きたいと思うこともあるでしょう。
相手の話が終わってしまったときや相手から質問をされて、自分の話をそれなりにできなければ会話は続きませんよね。
ボールを投げる行為の2つのうち「自分の話をする」という1つが使えなければキャッチボールを続けるにも限界があります。
会話を続けるためには
他人に興味を持つことが会話を続けられることの主な要因ではないとしたら、どうすればいいのでしょうか。
多少は自分の話をする心構え
ボールを投げる行為のうちの「自分の話をする」をすることです。
話をするといっても会話の2~3割だけです。7~8割の大部分は相手に話してもらえば大丈夫です。
少しでも自分の話をするという心構えで会話に臨めば行動が変わります。
自分の話をするタイミングを見つけるために相手の話をよく聞くようになりますし、自分の体験で相手の話と関連がある出来事がないかを考えながら会話をすることになります。
相手に興味を持つ
相手に興味を持つことが主な要因ではないのでしょう?という声が聞こえてきそうですが、少し待ってください。
主要因ではありませんが、やはり相手に興味を持つことに越したことはありません。
そしてポイントは他人に興味を持つ割合を増やすということです。
どんな人でも他人への興味がないかあるかの2択ではありません。その人への興味が強いか弱いかです。
会話する前から興味が強く湧く相手は問題ありませんが、興味があまり湧かない相手とは急がずに自分の話も交えながらその人への興味の割合を高めていきましょう。
まとめ
他人に興味を持てというアドバイスの違和感について説明しました。
他人に興味を持ったとしても会話が続かない可能性がありますが、このアドバイスは決して間違ってはいません。
興味を持った相手との会話が弾むのは当たり前のことです。
だからこそ会話が弾まないのは相手に興味がないのだという考えになるのも理解できます。
他人に興味を持てと言われると自分が他人に全く興味を持てない人に感じてしまいますがそうでもありません。割合が低いだけです。
興味を持つ、持たないの2択しかないと考えてしまうのも違和感の原因の1つかもしれませんね。
他人に興味を持てとアドバイスされてモヤモヤしている人の参考になれば幸いです。
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