自己紹介するのってなんか難しいですよね。
仕事でもプライベートでも自己紹介するシーンは結構あります。
独身なら合コンや飲み会があるでしょうし、転勤や転職での初めての挨拶は自己紹介が必ずあるものですよね。
初対面の人に自分を知ってもらいたい気持ちはありますが、恥ずかしさもあって無難な自己紹介になってほとんど言ったことを覚えてもらえていないなんてことも多いのではないでしょうか。
私も自己紹介が苦手で、いつも自己紹介すると相手は退屈そうに聞いてるように見えます。
もっと楽しくなるようなことを言えばいいのでしょうが、どうすれば良いのかよくわかりませんでした。
ところが、先日飲み会でとても自己紹介が上手な人がいて、勉強になったのでその人の自己紹介をご紹介します。
退屈な自己紹介とは
退屈な自己紹介とはこのようなものです。
「名前は〇〇です。仕事は食品関係で営業をしています、趣味はスポーツ観戦と読書です。どうぞよろしくお願いします」
私もたくさんの自己紹介を聞いてきましたが、こういう自己紹介は多いです。
そして私もこのような自己紹介をしていました。
なので、すごくオーソドックスに感じます。自己紹介と言えばこんな感じでしょうと。
でも、この自己紹介では相手に覚えてもらえないんですよね。
なぜなら、単なる情報の羅列だからです。
情報の羅列には、人はあまり関心を持ってくれません。
中には興味を持ってくれる神様のような人もいて「スポーツ観戦って何を観るんですか?」などと質問してくれる人がいるかもしれませんが、そんな神様はほとんどいないのが現実。
みんなが興味を持つのは、仕事や肩書、趣味などではないということです。
私も毎回、「情報羅列の自己紹介」をしていたので相手の顔が退屈そうにしていたんだと気づきました。
上手な自己紹介する人
その人は女性で、自分の名前を言った後、東京都昭島市(都心よりものどかな場所)の出身と言いました。
みんなが昭島市と言ってもピンと来ていないことをわかっていたのでしょう。以下のように続けました。
「昭島市は駅前は栄えているけど、少し行くと川もあって自然豊かで、とても住みやすいんです。去年、地元の友達など10人ほどでその川沿いでバーベキューを企画したのですが、当日現地にみんなで行ったら、バーベキューの予約の日付を間違えて、バーベキューができなかったことがありました。結局みんなで駅前の居酒屋で飲みました。居酒屋ではみんなから非難の嵐でした笑。昭島市良い所なので皆さんも来てみてください。今日はよろしくお願いします」
私には目の前の人が居酒屋で友達からイジられながら文句を言われている画が浮かんできました。
みんなこの人のことを「昭島市出身のバーベキューでミスってしまった人」ですぐに覚えることができたんです。
勉強になったこと
みんなが興味を持つのは、仕事や肩書、趣味などではなく、その人がどんな人かという人柄なんですよね。
エピソードを話す
なぜ上手な自己紹介はすぐに覚えられて忘れないのだろうかと考えてみると、エピソードを話していたからだと気づきました。
情報の羅列では右から左に聞き流してしまって、ほとんど覚えていません。
情報羅列の自己紹介が続くと退屈になってしまうんです。
自己紹介が上手な人はエピソードを話すことで、みんなの頭に画を浮かばせることができたので、退屈にならずに人柄を理解することができたのでしょう。
実際私も、エピソードを聞いていてその人が友達から文句を言われている画が浮かびました。
地元のバーベキューのエピソードを話したことで「地元が好きなこと」、「アウトドア派」、「何かを企画や計画するのが好きな人」などの人柄が見えてきます。
これを「私は昭島市出身で、地元が好きなんです。趣味はバーベキューやアウトドアです」というような情報を羅列して言ったら、あまり覚えてもらえないかもしれません。
自己紹介するなら情報羅列よりもエピソードを話したほうが心に残るんですね。
ドジな話をすると親しみがわく
自分のちょっとカッコ悪いことを明るくサラッと言える人は親しみが湧きますよね。
瞬時にみんなの心をつかめてしまいます。
私もバーベキューのドジなエピソードを聞いて、グッと心を掴まれてしまいました。
自分のカッコ悪いことを話すと、笑われたり、バカにされてしまうと思って怖がっていた部分があったのですが、そんなことはないんですね。
むしろ好印象を持ってもらえるんです。
ただ暗い表情ではなく明るくサラッと話すことがポイントだろうと思います。
暗かったり、ネチネチ話すと印象が悪いでしょうから。
最後に
自己紹介が印象に残るとその後の人間関係も良い方向に進むはず。
自己紹介というと、名前、職業、年齢、趣味などを長くなりすぎずに言わないと、と思ってしまいがちですが、それらの情報は自己紹介の後にたくさん話す機会はあるんですよね。
なので、自己紹介は何か1つエピソードを話すようにして、まずは覚えてもらうことを優先したほうが良さそうです。
そのためには日頃から、自分のエピソードを見つけて、話せる準備をしていく必要がありそうです。
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