相手に何かを頼みごとをしたり、相手からの誘いや要望を断ったりするのって案外難しいですよね。
頼みごとをすると相手に負担をかけてしまう心苦しさがありますし、誘いや要望を断ると申し訳ないと感じてしまいます。
このような心理的要因から頼みごとができなかったり、誘いや要望を断りたいけど引き受けてしまってストレスを抱えてしまう人も少なくありません。
そういう人は相手の気持ちを推し量れる優しい人なのでしょう。
でもストレスを感じてまで負担を抱える必要はありません。
相手に不快な思いをさせずに「頼む」、「断る」をするには「クッション言葉」をうまく使うのがおすすめです。
そもそもクッション言葉とは
クッション言葉とは、伝えるべき言葉の前に一言添えて気遣いを表す言葉です。
ストレートに伝えるとキツくなってしまうのを緩衝材のように和らげる働きを持っています。
例えば「恐れ入ります」や「申し訳ないのですが」などです。
クッション言葉の効果
クッション言葉を入れる効果は、キツくなりがちな言葉を柔らかくするものです。
また相手の立場に立った表現となり、相手に対する配慮や思いやりを示すことになります。
その結果、相手がこちらの言葉を受け入れやすくなるのです。
さらにクッション言葉には「伝えにくいことを言わなければいけない」という自分自身の精神的負担を軽減する効果もあります。
クッション言葉の使い方
具体的にどのような言葉を使えばいいのでしょうか。「頼む」場合と「断る」場合に分けてご紹介します。
「頼む」場合
- すみませんが
- 恐れ入りますが
- お手数をおかけしますが
- お忙しいところ申し訳ございませんが
相手にものごとを頼む場合は「〇〇してください」とか「〇〇お願いします」とだけ言うとキツくなってしまう場合があります。
上から目線で命令されたと思われるかもしれないので注意が必要です。
なので「恐れ入りますが、〇〇してください」「お手数ですが、〇〇お願いします」などクッション言葉を入れて伝えると相手は不快に思うこともないでしょう。
「断る」場合
- あいにくですが
- 残念ですが
- せっかくですが
- 申し訳ございませんが
相手からの誘いや要望を断ると相手は否定されたと受け取られかねませんので特に気を付けましょう。
「できません」とか「行けません」とストレートに言ってしまうと、かなりキツイ言い方になるので相手が不快に思ってしまいます。
「断る」場合のポイントは「本当に申し訳ない」という気持ちを伝えることです。
「本当に申し訳ない」という気持ちが伝われば相手は納得してくれるはずです。
クッション言葉はただ使えば良いわけではない
言いにくい言葉の前にクッション言葉を単に入れさえすれば良いかというとそうではありません。
下手をすると逆に相手を不快にさせてしまうこともあります。
感情を込める
クッション言葉に感情がこもっていなければ逆効果の場合があります。
感情が入らずにマニュアル通りに「申し訳ありませんが」とか「恐れ入りますが」と言っても、むしろ無機質で無愛想な印象になるので気をつけましょう。
多用し過ぎない
会話で「申し訳ありませんが」「恐れ入りますが」「お忙しいところ申し訳ございません」などのクッション言葉を多用すると、嫌味だと感じたり、まどろっこしく感じる人もいます。
多用し過ぎることで、軽々しい印象を与え、配慮が感じられずに不快に思われることがありますので注意が必要です。
まとめ
クッション言葉というとビジネスシーンで活用しましょうと言われますが、ぜひプライベートでも使ってほしいです。
親しき中にも礼儀あり、友人や家族、恋人にも使うことでコミュニケーションがスムーズになり、人間関係がうまくいきます。
相手を思いやるクッション言葉を普段から会話に取り入れていきましょう。
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