自分の話が相手に理解されてないと感じたことはありませんか?それはあなたの話し方にわかりやすくする工夫が足りなかったからかもしれません。
聞き手にポカンとされてしまったり、「何が言いたいのかわからない」と言われたりして悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。
仕事でもプライベートでも人にわかりやすく伝えることがとても重要ですよね。
今回は、相手にもちゃんと伝わる「わかりやすい話し方」についてご紹介します。
相手の立場に立った話し方をする
話がわかりにくい人は相手の立場に立った話し方ができていないことが多いです。
「相手もこんなことは知っているだろう」とか「これは説明する必要がないな」と前提や内容説明を飛ばしてしまいがち。
相手は何も知らないかもしれないのに、自分と相手の知識や理解度にギャップがあるということに気づいていないんです。
もしくは気づいてはいるけど問題にはならないだろうと軽く考えしまいます。
そうすると専門用語を使ったり、謎の横文字を使って話をしてしまうことになります(「ケイパビリティ」って言われてもわからない)。
聞き手はよくわからない部分に引っ掛かり、その後の話を聞く意識が薄れてしまうのです。
なので、常に初めて聞く人でもわかるように話をするよう心掛けることが大切です。
話をわかりやすくする工夫
では具体的にどのように話し方を工夫すると聞き手にわかりやすくなるのでしょうか。
「。」を入れて適度に間(ま)をつくる
文章に「。」を入れることで相手の理解度は上がります。
これはどういう事かというと「。」を入れることで、話す文章と文章に自然と間(ま)ができ、この間があることで聞き手は今聞いている内容を整理する時間ができるんです。
そして「。」を適度に入れるコツは一文を短くして話すことです。
一文が長いと聞き手は一度に受け取る情報量が多くなってしまいます。
例えばビジネスシーンの話で「先方の担当者を訪問したら部長も同席していて、『新商品には御社の製品を採用したい』ということだったんですけど、今回は競合も考えているそうで、もしかしたらあと2社くらいでコンペになるかもしれないということなんですが、付き合いの長いウチは最有力候補ではあるので、価格をもう少し検討してくれとのことでした」多くの情報を聞かされているので情報を整理するのが大変です。
一文を短く区切ることで情報を処理しやすくします。
「先方の担当者を訪問したら部長も同席していました。
その部長が言うには『新商品には御社の製品を採用したい』ということだったんですけど、今回は競合も考えているとのこと。
もしかしたらあと2社くらいでコンペになるかもしれないそうです。
でも付き合いの長いウチは最有力候補ではあるので、価格をもう少し検討してくれとのことでした」一度に受け取る情報が少なくなって整理しやすくなりましたよね。
わかりやすい話をするためには、一文を短くすることがコツです。
長くても一文の中に、読点(、)が1つ入るくらいに区切ると良いです。
具体例を出す
具体例とは、実際に起こったことやたとえ話、具体的な名前を出して補足説明をすることです。
「近頃はコミュニケーションの仕方も様変わりしています」と言っただけだと「まぁ何となくわかる」というぼんやりした理解になります。
そこで「近頃はコミュニケーションの仕方も様変わりしています。
例えば自宅の電話だったのが携帯電話やスマホになり、SNSでのやり取りも主流になって、若者から中高年まで幅広く使うようになってきました」具体例を出すことではっきりとしたイメージができやすくなりますよね。
そうすると理解もしやすくなります。
言い換える
わかりにくい話をするときは言い換えを使いましょう。
例えば「弊社のケイパビリティを見直す必要があります」と言った場合「ケイパビリティ」という横文字が入っています。
この横文字がわからない人もいるかもしれません。
そこで「つまり、弊社の強みを見直す必要があるということです」と言い換えます。
最初からわかりにくい内容を話さなければそれがベストですが、聞き手がわからない内容を把握するのが難しい場合があります。
わかるだろうと思って話したことが伝わらないということもあるはずです。
そんなときは言い換えを使ってより簡単な言い回しにする必要があります。
常に自分と相手の知識や理解度にギャップがあるということを頭に入れておくのがポイントです。
池上彰さんの話し方は参考になる
池上彰さんの話はとてもわかりやすいですよね。
話し方がとても参考になります(なりました)。
わかりやすい話し方を実際に聞いてみたい場合はこちらを参照してください。
とても勉強になります。
最後に
わかりやすく話すには、自分と相手の知識や理解度にギャップがあるということを念頭に置いて話すことが重要だとお伝えしました。
そうすれば話す前にも対策ができますし、話している最中でも軌道修正が可能だからです。
また聞き手をよく観察することで、話している内容が理解できているのかどうかがわかります。
話の中に適切に間を入れれば聞き手を観察する時間ができます。
聞き手は理解できないことがあると表情が曇ったり、頷きがなくなったりするので、そうした反応を見たら、すぐに具体例を出したり、言い換えをして軌道修正しましょう。
話すことに一生懸命になりすぎずに、聞き手の反応や表情をちゃんと見ることも非常に大切です。
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