話をする上で相手に共感してもらうのは大切なことですよね。
おもしろい話でも共感されるから笑ってくれたり、スピーチなどでも共感を得られればうまくいきます。
また、部下などに指示を出して動いてもらうときも共感は強い武器になります。
人と人とのコミュニケーションで大切な共感ですが、どう話をすれば共感されるのかわからずに悩んでいる人も多いのでないでしょうか。
今回は、共感をしてもらえるように話すにはどうしたらいいのかをご紹介します。
そもそも共感とは
そもそも共感とは何でしょうか。辞書でしらべてみると、
他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち。「共感を覚える」「共感を呼ぶ」「彼の主張に共感する」
コトバンク
とのこと。
ということは、「共感」をコミュニケーションでうまく使いこなせれば、ビジネスでもプライベートでもよりうまくいきそうですね。
共感される話し方
では、共感される話し方というのはどのようなものなのでしょうか。
話に感情を入れる
共感とは「その気持ち、わかる」ということです。
つまり、話に「感情」や「気持ち」が入っていないと共感されることはないということでしょう。
例えば、飼っていた犬が死んでしまった場合、名前や犬種、死んでしまった状況などを話しても、悲しい気持ちは理解できますが、あまり共感ということにはならないでしょう。
飼い主が犬の死に接してどう思ったのか、どのような気持ちになったのかを話すことで、聞き手にも飼い主と同じような感情がわかってもらえるというわけです。
もちろん人間は想像できますので、死んでしまった状況を話しても共感してもらえることもあり得ます。
でも犬を飼ったことがある人の想像と飼ったことのない人の想像では差が出ますし、相手の想像に任せていてはコントロールが聞きません。
とても共感されるかもしれないし、共感されないかもしれないわけです。
それよりもちゃんと「悲しい」や「今までありがとう」など自分の感情を話に入れたほうが共感もしやすいです。
表情や態度は冷静に
話すのは感情を入れて話しても、感情的に話すぎると共感の妨げになってしまうことがあります。
愛犬が死んでしまって、号泣しながら話しても共感は生まれにくいのです。
確かに悲しさは伝わってきますが、号泣している姿を気の毒に思うのが強くなってしまって、話に共感するという状態ではなくなってしまいます。
なので、語る姿勢はある程度冷静に落ち着いて話をするのがポイントになります。
感情を入れすぎると引いてしまう
例えば、サッカーの試合を見ていて、ゴールが決まったときに実況が「ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!」と何回も熱狂的に連呼していたら、冷めてしまいますよね。
自分が盛り上がりたいのに、実況が異常なほど騒いでいたら、引いてしまうんです。
感情を高ぶらせるのは、聞き手であって自分ではありません。
メインは自分の感情ではなく聞き手の感情です。
自分の話で自分の感情が高ぶってしまうのは理解しますが、相手に共感してもらうには感情を入れすぎないように注意する必要があります。
感情から話し出す
とはいえ、話に感情や気持ちを入れるのが苦手な人もいるかと思います。
自分の感情や気持ちを入れると「バカにされるのではないか」や「笑われてしまうのではないか」と気にしてしまって、感情ではなく状況説明や見たままのことを話してしまいます。
そうすると共感されない話になってしまいます。
感情を入れるのが苦手な人は、自分なりの感情から話し出すのも有効です。
「思わず笑ってしまった話なんですが」とか「びっくりしました」、「怒りを抑えられませんでした」など。
感情で話を始めると相手は興味をそそることができますし、話の途中で感情や気持ちを入れるよりも簡単です。
まとめ
共感してもらう話し方についてご紹介しました。
共感に大切なのは感情や気持ちです。
自分が話をして共感を得るには自分の感情や気持ちを言葉に乗せる必要があるのです。
自分の感情や気持ちを表現するのが苦手な人は、話の初めに言ってしまう。
そして重要なことは、感情的になりすぎないことです。
それを表情や態度に表し過ぎると、相手は共感ではなく、同情になってしまいます。
同情は、相手が自分よりも不遇な立場にあるという前提でかわいそうに思ったり、憐れんだりすることです。
対等な立場での共感とは違います。
同情されるのではなく、共感されるためには自分ではなく相手の感情が主役だということを忘れないようにしましょう。
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