人前でうまく話せないのはなぜだろうと悩んだ経験はありませんか?それはあなたが「自意識過剰」だからかもしれません。
私は、うまく話せない原因の9割が自意識過剰だと考えています。
自意識というのは誰にでもあって特に問題はありません。
その自意識が過剰になると行動に制限がかかってしまいます。
消極的になったり、普段の話し方ができなくなったりしてしまうのです。
ではどうしたら自意識の過剰を抑えられるのでしょうか。
そもそも自意識過剰とは
自意識過剰とは、自分に対することを過剰に意識してしまう状態のことです。
自意識過剰な人は、他の人から自分がどう思われるかをとても気にします。
例えばプレゼンやスピーチなど人前で話をする場合に極度に緊張してうまく話せなくなってしまうのも、聞き手からどう思われるかを過剰に気にしてしまうからです。
自意識過剰は大きく2つに分けられるとわかりやすいです。
良く見られたい
まずは人から「良く見られたい」という願望です。
人は誰しもが他人から良く見られたいですよね。
話をする際にも「流暢な話し方」とか「聞きやすい声」、「おもしろい」など自分が人から高評価を得たい気持ちがあります。
でもこの気持ちが強ければ強いほど、人前で緊張する原因になります。
失敗したくない
次に「失敗したくない」という恐怖です。
自分が話をして「人から笑われてしまうのでは?」とか「盛り上がらなかったらどうしよう」と考えてしまいます。
こちらも誰もが失敗はしたくありませんし、恐怖心は持っています。
でも恐怖心がとても強くなってしまい、話をすることができなくなったり、消極的になってしまうことがあります。
自意識を「過剰」にしないために
話ができなくなってしまうのが「自意識過剰」です。
認めたくない気持ちがあるかもしれませんが、まずは自分が「自意識過剰」であることを受け入れて自覚することから始まります。
みんな自分のことで頭がいっぱい
自分が人からどう思われるかを過度に気にするのが自意識過剰です。
自意識が「過剰」にならないためには気にし過ぎないことが一番。
でもそれができれば苦労はしないですよね。
ではこう考えたらどうでしょう。他人は「自分のことで頭がいっぱい」だと。
つまり「自分が気にするほど他人は自分のことを意識していない」と考えるのです。これは単なるおまじないなどではなく事実です。
自分に置き換えて考えてみてください。
例えば、他人の話が失敗したを覚えていますか?もし覚えているとして、その失敗を今でも非難したり嘲笑したりしますか?そんな失敗を気にも留めてない人が多いのではないでしょうか。
実はその程度のことなんです。たとえ自分が失敗したと感じていても他人からすれば意識すらしていないことも多いです。
みんな自分のことばかりを考えるのに忙しいんですよ。
恥ずかしいところを見せてもいい
人からよく見られたいにしても、失敗したくないにしても共通しているのは、人前で恥をかきたくないということです。
恥をかくくらいなら下手に話さないでおこうと思ってしまったりします。
でも恥をかくのは悪いことばかりではありません。
アメリカのカリフォルニア大学バークレー校の研究によると、人は他人の恥ずかしい行動や恥ずかしがっている姿を見るとその人のことを「信頼できる人」と感じるのだそう。
また心理学者のダッチャー・ケルトナー氏の研究によれば、恥ずかしそうにしている人の写真と、自信たっぷりに見える人の写真を被験者たちに見せたところ、多くの被験者が、恥ずかしそうにしている人のほうが好感が持てると答えたとのこと。
確かに少しのスキのない人よりもちょっと抜けたところもある人の方が、なんとなく親しみが湧いたりしますよね。

年を重ねるのを待つ
年を重ねるのも一つの手です。
年を重ねると他人を気にしなくなります。面の皮が厚くなるんでしょうね。
よくこんな場面を見かけませんか?電車で座席が空くと、他人を押しのけて座るおばさん。
人前でガハガハ笑ったり、平気でおならをするおじさん。
他人にどう思われるかなんてほとんど考えていないように見えます。
こうなれれば人生は生きやすいでしょうね。
これから先、みんな年を重ねていくわけですから、程度の差こそあれどんどん生きやすくなるということですね。希望が持てます。
ちなみに校長先生の話が長いのも、学生が「早く終わってよ」と思っているのを気にしていないからかもしれません。
まとめ
自意識が過剰でなくなると、自分を守ることに使っていた労力が必要なくなって動きやすくなります。
身を守るために重い鎧をまとっていたのを外すようでラクになります。
人と話せないのも自分を守りすぎているかではないでしょうか。
上手におもしろく話さないといけないわけではありません。また、失敗しても相手は気にも留めていません。
だとしたら重たい鎧は必要ありませんよね。
もっと気楽に話をすることを楽しみましょう。
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