会話をしていて、自分の話や発言に対しての相手の反応って気になりますよね。
笑ってくれたり、共感してくれたらうれしくなります。
一方で反応がイマイチだったり、無反応だったら、落胆したり、傷ついてしまうことも。
皆さんは話すときに、どのくらい相手の反応を期待しますか?期待しすぎると反応が期待を下回ったときのショックがあります。
とはいえ、相手の反応には期待してしまう。このような悩みを持っている人は少なくないのではないでしょうか。
私も良い反応を期待し過ぎていることに気づきました。
期待値が高いからか、期待以下の反応の方が多く、期待とのギャップに人と会うのが辛くなったり億劫になったりしてしまうんですよね。
ではどうしたらもっと気楽に会話ができるようになるのかを私の体験を基に考察していきます。
相手の反応を期待し過ぎた会話
私が相手の反応を期待しすぎたと感じたエピソードがありますのでご紹介します。
私が初めて会う人2人と打合せをするためにその2人が働くオフィスに行きました。
先方の一人が「遠いところありがとうございます」と言ったので、私は「いえ、30分ちょっとでした」と返したのですが、この一言だけでやり取りを終えるのも味気ないと思って、他にも何か言おうと考えました。
その日は朝から風が強かったので、天気の話題ならばこの2人にも関りがあるはずと思い「風が強かったので、電車が遅れるかと思ったんですが、スムーズに来ることができました」と言いました。
私は「あー、風強かったですよね」とか「朝、出社するときは強かったですけど、今も強いですか?」などの共感の反応があるかと期待したのですが、その2人の反応は「はぁ・・・」と言って窓をチラッと見る程度。
「ん?風が強かったのは私の周辺だけ?」と不安になるくらい反応がイマイチ。
天気の話ならば間違いないだろうと考えていただけに反応が悪くてガッカリ。
それから会話する度に2人の反応を変に気にしてしまい、打合せに集中できませんでした。
反応を期待しすぎる理由
話をするときに相手の反応を期待しすぎるのはなぜなのか考えてみましょう。
「認められたい」が強い
他の人から認められたいんですよね。
いわゆる承認欲求というのが強いんです。
ちなみに承認欲求とは、マズローの欲求5段階という人間の欲求の階層にある1つです。
誰もが抱く欲求の1つだそう。
それが私は強いようで私の話や発言には良い反応を期待してしまうんです。
狙いにいっている
相手の良い反応を狙いにいった話や発言をしてしまっています。
もちろん相手が興味ありそうな話題や喜びそうな話をするのはコミュニケーションにおいて大切なことです。
でもそれが目的になってしまうと、一緒に会話を盛り上げたいというよりも、良い反応ばかりを欲しがってしまうことになります。
そうすると他人の基準で話題も決めてしまうことになり、自分が話したいことよりも相手の反応が良いことを話そうとしてしまいます。
相手に合わせにいったからには期待が高まってしまうのです。
相手に期待しすぎることへの対策
相手の反応を期待しすぎることへの対策はどんなものがあるのでしょう。
勝手な予想をアテにしないこと
自分の期待が相手にとって現実的なものなのかを冷静になって考えることが必要なんです。
上の例で言えば「風が強いのは知っているから共感してくれるはず」と勝手に予想していますが「2人の仕事場は風が遮られている場所だった」かもしれません。
または「ずっと室内で仕事していて外の天候に注意を向けることがなかった」かもしれません。
勝手に相手も同じ境遇だろうと予想せずに相手の状況は様々であると理解しないといけないんです。
また予想が外れるとイライラしてしまうことにもなります。
競馬場で馬券がハズレて悪態をついている人と同じですよね。
すべてで良い反応を求めないこと
良い反応を狙いにいく会話をしていると、すべての発言で良い反応を求めてしまいます。
もっと色々な話をして打ち解けてからでないと良い反応はでなかったりします。
もしかしたら相手は緊張しているのかもしれませんし、心配事があるのかもしれません。
良い反応がないと心配になってしまうんですが、お笑い芸人だってすべての発言でお客さんを笑わせているわけではありませんからね。
自分のすべての話で相手がウケることはないということを理解して会話する必要があるんです。
まとめ
自分の話や発言に対して相手の反応を期待し過ぎてしまうことについてお伝えしました。
自分に対して、いつでも全てで良い反応を期待していても、残念ながら期待との相手の反応にギャップが出てしまうことが多くあります。
良い反応がないときもあるということを理解する必要があるんです。
そして大切なのは、相手の反応が思ったよりも良くなくても自分を悪く思っているわけではないということ。
良い反応がないと自分が受け入れられてないのかと不安になってしまいますが、そんなことはないんですよね。
相手もいろいろな状況があるわけですから。
そう考えると気負わず期待し過ぎずに、今までよりラクに会話ができるようになるはずです。そこに期待です。
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