「話し上手は聞き上手」という言葉があります。
この言葉をネットで検索するとたくさんヒットします。
本でも同様のことを書いているものが多く出版されていますよね。
「話し上手になるにはまず聞き上手から」とか「本当の話し上手は『聞き上手』」、「話す力は聞く技術で磨かれる」など。
私はこういった内容の本を何冊も買って読み込みました。
というのも、トークが苦手と思っていたからです。
どんな場面でも私は常に聞き役でした。
話題の中心にいる人をいつも遠巻きに眺めるだけ。
いつも楽しそうでキラキラしている感じがしてうらやましかった。
「話し上手は聞き上手」この言葉は、ずっと聞き役しかできずに悩んでいた私に勇気を与える言葉でした。
聞くことをさらに上達させればいいんだ。
「それなら誰にも負けない聞き上手になってるぞ!」と私は買った本を読み漁りました。
でもそのお金と努力も虚しく、聞き上手になったところで話し上手になれないことがわかったのです。
「話し上手は聞き上手」の本の内容
「話し上手は聞き上手」という内容が書かれている本には大体同じ様なことが書かれています。
なぜ「話し上手」に「聞き上手」が必要なのか?
人間は自分の話を聞いてほしい生き物で、自分の話を聞いてくれた人に好意を持つのだそうです。
なので、まずは聞き上手になる必要があるのです。
上手な聞き方
上手な話の聞き方は以下のようなことが書いてあります。
「アイコンタクト」をして聞く
イエスやノーで答えられない質問をする
大きめのリアクションをとる
効果的な相づちを打つ
聞き上手になると会話が盛り上がる
上手に聞くことができれば、相手から好感を持たれ、相手がたくさん話してくれるようになります。
会話の割合としては、聞く:7割、話す:3割くらいが盛り上がる。
まず話を聞いてあげて相手を満足させてから、順番が来たり、自分の話せる話題があればその時に話をすればいい。
これがコミュニケーションのコツです。と、書かれています。
トークのやり方を教えてよ
本の内容は、いつの間にか「話し上手になる」ではなく、「会話が盛り上がる」や「コミュニケーションがうまくいく」になってしまうのです。
自分が話すときに「どうやって話をすればいいのか?」という疑問が何度読んでも解決されることはありませんでした。
それでも「話し上手は聞き上手」を信じ、上手な聞き方を何度も試しました。
イエスやノーで答えられない質問をしたり、効果的な相づちを打ちました。
すると確かに相手はとてもよく話してくれます。
「聞き上手だね」と言われることもありました。
でも、相手から話をふられて自分の話す順番がきたら、結局「モゴモゴ・・・」。
その場の空気が一転して冷めてしまうばかり。
一向に話し上手にはなりませんでした。
「話し上手は聞き上手」のホント
「話し上手は聞き上手」とは、話ができる人であることが前提なのです。
私のように、話をするにはどうすればいいのかわからない人が、いくら聞くことをマスターしても、話す状況になっても話せません。
むしろ、会話を盛り上げてしまっているので、この盛り上がりに水を差したくないと、自分の話が余計しづらくなってしまいました。
つまり「話し上手は聞き上手」は成り立ちますが、「聞き上手は話し上手」は必ずしも成り立たないのです。
「トーク・話のやり方」を知らないと太刀打ちできないんです。
まとめ
聞くことなら得意だと、聞くことを極めたところで、話をする技術ややり方を知らないとトークをすることはできないとわかりました。
私が犯した過ちを繰り返さないために、このブログでは「トークのやり方」についてもご紹介しているので、皆さん参考になさってください。
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