上手な人のマネしてみようシリーズ第2弾です。
これは、物事を上達させるには、まずうまい人のマネをすべし。
ということで、話やトークをもっと上達させるため、話し上手な人のマネをして、自分も上手に話せるようになろう、ということです。
今回、私がご紹介する話がおもしろいと思う人は、お笑いコンビさまぁ~ずの三村マサカズさんです。
私はさまぁ~ずの大ファンでよく番組など見ています。そして毎回笑わせてもらっています。
なんでこんなにおもしろいのだろう。
2人ともおもしろいのですが、今回は三村マサカズさんのトークを文字起こしして分析。
分析の結果、すべらない話のヒントがたくさんありました。
自虐ネタのエピソードトーク
三村さんのトークには自虐ネタが多く出てきます。
過去に放送された「さまぁ~ず×さまぁ~ず」のトークをご紹介します。
三村:最近うちの娘がね、なんか、電車で嫌いな。
大竹:けっこうもう二十歳越えてますからね。
三村:そう、もう22(歳)になる、12月で。なんか、電車で気持ち悪いオジサンの話を、うちのかみさんとしてたの。
大竹:こんなオジサンいたよと。
三村:そう。なんか、ちょっと汗がすごくてとか。ね、顔がパンっとしてて、太ってないんだけど、お腹だけちょっと出てるみたいな、っていう話の最中に、俺帰ってきて。したら、すかさず、奥さんが、「え?パパみたいに?」って言われて。「そうそうそうそう。娘が「そうそうそうそう」って、そうそうの顔(イヤな顔)されちゃうんだよ、俺。俺が電車乗ったら。そうそうそう。
大竹:そいつ、そいつ、そいつ。
三村:そいつ、そいつ、そいつ。
大竹:気持ちわりぃっていう。汗かいたら完成ですもんね。
三村:これで汗かいたら完成だよ。これで22の女の子の近く行ったら、もう終わりなんだよ。終わり!
大竹:気持ちわりぃになっちゃうんだ。
三村:なっちゃうんだよ。
大竹:イヤだね。娘が例えに出ちゃうくらいの人なんだ。
三村:なっちゃった。
大竹:だって、娘の理想の男性はお父さんでしたからね、三村さん、今でも。
三村:それ小学校の。
大竹:今でもだよ。
三村:いや、今は違うかもしれない、今はもう電車の気持ち悪いオジサンだよ。俺は。
大竹:泣いちゃった?
三村:泣いちゃってはいないけど。「なんなんだよ!」って言って、なんなんだよって言いながら、ニコニコしてますけどね。娘にそんな悪口言われたって、なんて事はない。
大竹:気持ち悪いとか?クセ―とか?
三村:うん。話題に出してくれただけでうれしい。
大竹:悲しいな!なんか。
娘から、電車で見かけた気持ち悪いオジサンと同類扱いされてしまう自虐的な話です。
ポイントは気持ち悪いオジサンと娘に言われても全く気にしていないところ。
つまり自虐ネタを気にしてないのです。
だからこそ明るく話せて、笑いに変えられるのだろうと思います。
自虐ネタとは、自分の欠点や失敗談を話すことですよね。
本当に気にしていることを話したら、お悩み相談のようになってしまい、下手すると暗くなってしまったり、聞き手を困惑させることにもなってしまいます。
自虐ネタを笑いに変えるには、自分が気にならない欠点や失敗を話すのがコツです。
話し中に声を出し笑う
三村さんは話し中によく笑っています。
こちらも過去に放送された「さまぁ~ず×さまぁ~ず」のトークをご紹介します。
三村:テレビ朝日のことEX(イーエックス)って言うんだよね。
大竹:はいはい。
三村:松本(マネージャー)この間電話で。ケイマックスっていう制作会社が(番組を)作ってるじゃん。
大竹:はいはい。
三村:それ電話で、「ケイマックスであのまぁ、打ち合わせしたいと思います」みたいな言うのを、あいつ何を間違えたのか、「シケマックス」っていう謎の、謎の「シケマックスで」。”笑い”「松本、シケマックスってどこにあんだよ?」って。”笑い”
大竹:イヤなあだ名だな。シケマックスやだな、シケたマックスやだ。
三村:シケマックス。”笑い”その自分で噛んだのを無視してしゃべり続けようとするから、「ちょっと待て」と、「シケマックスってどこなんだよ!」”笑い”
”笑い”のところで三村さんは「アハハ!」と声を出して笑っています。
内容がおもしろいことにプラスして、その笑顔や笑い声につられてもっと笑ってしまいます。
意図していないと思いますが、結果的に誘い笑いになっているんですよね。
さらに、本人が自分の話をおもしろがっているように見えます。
話はおもしろいと思って話すと、表情や声のトーンなどが変わってよりおもしろく伝わるのでしょう。
聞き手は話の内容よりも、話し手の表情や声の情報をたくさん受け取っていると言います。
おもしろい話をするから笑いが起こるというよりも、笑うから話がおもしろく聞こえるのではないかと思うくらいです。
ニコニコしながら話すと聞き手は、よりおもしろいと感じてくれるということですね。
話しに「ね」が多い
三村さんの話には「ね」が多いんです。特に話の序盤に。
文末に「ね」を入れると、付加疑問の役割をします。つまり質問しているのと同じ効果があります。
聞き手は質問されると、質問されたことを考えることになるので話に注意が向くんですね。
おそらく無意識だと思いますが、三村さんは話の序盤に「ね」を入れて、聞き手の注意を向けさせていたんです。
「ね」の効果についてはこのページで詳細に解説していますので、あわせて読んでみてください。
まとめ
三村マサカズさんのトークにはたくさんのヒントがありました。
分析してみると、やはり話がおもしろい人には、ちゃんと理由があるんですね。
「お笑い芸人のようにおもしろい!」というレベルにまでならなくとも、周りの人から「つまらない」と思われないようになりますよ。
自分のトークに応用して、自分史上最高におもしろい人になっちゃいましょう!
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