会話には「オノマトペ」を入れると良いとネットや本によく書いてあります。
「雨がたくさん降っている」よりも「雨がザーザー降っている」という表現の方が聞き手はわかりやすいというのです。
確かにそうかもしれませんが、実際の会話で「雨がザーザー」とか「体がガクガク震えた」などあまり使っていない気がします。
オノマトペを会話に意識的に入れるともっとコミュニケーションが取れるのでしょうか。
今回は効果があると言われているけど、あまり意識したことのない「オノマトペ」についてお伝えします。
そもそもオノマトペとは
そもそもオノマトペとは何でしょうか。
日本語ではないと思っていましたが、フランス語だそうです。
オノマトペとは、さまざまな状態や動きなどを音で表現した言葉のこと。
Weblio 辞書
主に自然界にある音や声など、現実に聞こえる音を人の言語で表現した言葉である。
犬の鳴き声の「わんわん」など。
その他には、「ワクワク」のように、実際には音は聞こえないが感覚的な表現としてのオノマトペがある。
日本語は特にオノマトペが多く用いられる言語といわれている。
オノマトペのメリット・デメリット
会話に入れたほうが良いと言われるオノマトペ。ただデメリットもあります。
改めて、会話にオノマトペを入れるメリットとデメリットをまとめてみましょう。
デメリット:話が子供っぽくなる
まずはデメリットから。
話が幼稚になったり、子供っぽく聞こえやすくなることがあるのだそう。
まだ言葉を覚えていない子供が車を見て「ぶーぶー」、犬を見て「わんわん」とオノマトペを使って表現しますよね。
そこからオノマトペを使用することは、子供が使う姿を連想し言語力の乏しさを覚えることがあるとのこと。
メリット:聞き手に映像化してもらえる
話にオノマトペを入れたほうが良い理由は、聞き手の頭の中に映像を思い浮かべられるということだぞう。
確かに「雨がザーザー降っている」「体がガクガク震えた」と言われればその映像がパッと浮かびますよね。
話し手が表現したいことと同じものを聞き手にイメージさせることができたら、言いたいことが伝わりやすくなるのは当然ですね。
オノマトペは意外と使っている
調べてみると、実はオノマトペを意識せずに使っているんです。
例えば「びっくり」「ムラムラ」「そっくり」「めちゃくちゃ」「ウハウハ」「こってり」などなど。
こんなのもオノマトペだったのかと「びっくり」します。
これらの言葉は普通に使ってますよね。
オノマトペは意識してないだけで、思ったよりも身近にある存在のようです。
商品名にもオノマトペが使われているんです。
「ガリガリ君」とか「ゴキブリホイホイ」など。
商品名ではありませんが、「ほっかほっか亭」なんかもそうですよね。
世の中に無数にある商品や会社の中で一目でその性質や特徴を説明でき、他社との差別化を図り、お客様の興味を引くためには、オノマトペ表現はとても便利な表現方法なのでしょう。
意識して使わないのはもったいない
企業も興味を引くために使っているオノマトペを、自分の会話で使わないのはもったいないように感じます。
気づかないうちに使っているのでしょうが、意識して会話に取り入れて行く方が良さそう。
例えば「楽しそう」ではなく「わくわくする」、「緊張した」ではなく「心臓がバクバクだった」など。
あえて会話にオノマトペを入れていくことで、言葉ではうまく表現できない気持ちやニュアンスを伝えられるようになれば、会話の質がより高まるはず。
「緊張した」という言葉が頭に浮かんでも口にする前に「心臓がバクバク」に変換してからしゃべるようにすれば良いので簡単ですよね。
さらに、オノマトペを口に出すと、料理やスポーツなどできなかったことができるようになるという情報まである。恐るべしオノマトペ。
まとめ
オノマトペについてお伝えしました。思ってたよりも威力がありそうです。
デメリットに話が子供っぽくなるというのがありますが、正直全く気になりません。
相手がオノマトペを使ったからといって、その人のことを言語力の乏しいと感じることは滅多にないでしょう。
ということは自分が使っても幼いという印象は与えないはず。
それよりも、相手に話を伝えやすくなるメリットの方が大きいです。
そういえば、おもしろい話の代表である落語も聞き手は話を自分の頭で映像化させていますよね。
おもしろさも相手に伝わるなら雑談などで使わない手はありません。
企業も積極的に使っているオノマトペを自分の会話にも入れていくべきですね。
ぜひあなたもオノマトペを意識的に使ってみてください。
より良い会話が楽しめるはずです。
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