話し方を上達させようと落語を見てわかったこと

話し方のコツ
話し方のコツ

話し方を上達させるには落語が良いって言いますよね。

以前私も、あるサイトで、話や会話を上達させるには話術のプロフェッショナルである落語家が参考になるというのを発見しました。

話し下手な私は、話がうまくなりたいと切望していたので、早速YouTubeで落語を見てみました。

そのサイトには落語をシャドウイングして、間(ま)やテンポをマネすると良いとあったので、口に出してマネしました。

さらに落語を文字起こしして調べたりもしました。

その私の感想は、落語を見て話し上手になるわけではない、でした。

私が期待したのは「滑らかに言葉が出てきて、聞き手を惹きつけられる話し方ができる、だったんですが、ちょっと違ったんですよね。

その一方で、落語を見たからこそ参考になったこともありますので、ご紹介します。

落語をマネたからといって話し上手にはなれなかった

落語をマネしてわかったことですが、上手にマネをしたからといって話が上手になるわけではありませんでした。

落語は登場人物の会話形式

聞いた人はわかると思いますが、落語は登場人物の会話のやり取りがメインです。

例えば、登場人物A:「〇〇って〇〇だよな~」登場人物B:「そうは言っても〇〇じゃねぇか」登場人物A:「言われてみりゃあそうだ」というようなセリフのやり取りが続きます。

でも自分のエピソードトークは、セリフばかりの会話のやり取りではありません。

なので、会話のやり取りについての間(ま)やテンポをマネしても、残念ながらあまり参考になりませんでした。

口調が違った

これはマネした落語家をミスってしまったことですが、自分がおもしろいと思った落語家をマネしようと決めていました。

おもしろい落語家の話術をマネすれば、自分もドカンドカンとウケる話ができるのではないかと淡い期待を抱いていたのです。

いくつか落語家の話を見て、古今亭志ん朝の落語がとてもおもしろかったので、マネしようとシャドウイングを何度もしてみました。

でも古今亭志ん朝の落語はべらんめえ口調でテンポ良く話をするので、自分が普段話している口調と全然違いました。

それでもマネすれば上手にしゃべることができるはずと信じて続けましたが、結局自分には合わず仕舞いで諦めました。

ただ、これは私の選択ミスだけかもしれません。

例えば、立川志の輔さんの落語などを参考にすれば口調も現代語ですし、自分の話のテンポに近ければ、参考になるかもしれません。

落語を見聞きしてわかったこと

自分が思っていた通り、話し方が上達したわけではありませんが、落語を見聞きしたからこそわかったこともありました。

エピソードの構成に参考になる

落語を文字起こしをしてわかったことですが、文字起こしをすると落語の最初から最後までビジュアル化できます(文字起こしは大変でした)。

ビジュアル化すると、話の全体構成が見えてきます。

ちなみに落語を聞くだけで話の全体構成が見える人だったら文字起こしする必要もなかったでしょう。

例えば「最後のオチを際立出せるために、話の中盤でこのセリフを言っておいたんだ」とか「話の序盤では、しっかり状況や時代背景なんかを説明している」など。

これは話を作ったり、組み立てたりするときにとても参考になりました。

それまでは構成を特に考えず、漠然と話をしていましたが、オチから逆算して話を組み立てたり、聞き手がイメージしやすいように状況説明を丁寧にしたりするようになりました。

話のアレンジや編集

落語は、同じ演目でも落語家が違えば、多少話は変わってきます。

本筋は変わりませんし、オチも変わりませんが、話の途中のひと笑いを入れるところなどは人によって変えています。

つまり、話にあまり影響ないところを編集したり、アレンジしたりしていることがわかったのです。

これは自分の話でも、事実だけをそのまま話す必要はないと気づかされました。

エピソードトークなどで、事実をそのまま話すのもいいのですが、それだと話におもしろ味がなくなってしまうんです。

話において多少のアレンジは必要。

誰にも迷惑をかけない多少のウソを盛り込んでもいいと考えるようになりました。

交渉上手になった

交渉事は自分の意見が必ず通ることばかりではありませんよね。

落語を参考にして、自分の意見と反対意見や否定的な意見が出たときの返しが、冷たくなくなりました。

今までは反対意見や否定的な意見を言われると、いじけてしまい、「あー、そうですか」とか「なら、もういいよ」など冷たい態度になり交渉はうまくいかないことが多かったです。

自分の意見が受け入れられないことに腹を立てていたんですね。

落語では、登場人物の意見に否定的なことを言われることがしょっちゅうあります。

登場人物は大体「そうだけどよぉ」とか「そんなこと言わないでさぁ」などと返して、結局自分の意見を相手に採用させてしまいます。

その返し言葉のニュアンスをマネしてみると、カドが立たずに自分の意見を推せるようになりました。

意外と使えます。

まとめ

落語を見聞きすると必ずしも話し上手になるわけではありませんでした。

話し方が上達しるという期待とは違いましたが、会話やエピソードトークをするうえで、とても参考になったの事実です。

落語が何よりもいいのは、楽しみながら学べるということだと思います。

落語家もたくさんいますので、自分でおもしろいとか参考にしたいという落語家を見つけるところからスタートしてはいかがでしょうか。

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