おもしろい話ってどうやって話せばいいのでしょう?
そもそも私はトークというものが苦手で、ましてや「おもしろい」話なんて絶対できないと思っていました。
でも一方で、ずっとこう思ってました、「話がおもしろいね!」って言われたい。
そこで一念発起して、たくさんのおもしろい話やすべらないトークを研究しました。
お笑い芸人のトーク映像を何度も繰り返して見たり、たくさんのおもしろいトークを文字起こしして、どんな内容を言っているのかも検証。
そうしてわかったことは、おもしろい話には「主観」が入っているということでした。
話がおもしろくない原因
話が面白くない原因の一つに、状況ばかりを話しているということがあります。
これは非常にもったいないんです。
「状況説明」ばかりしている
例えば「昨日、近所のコンビニに行って、飲み物とお菓子を買い物してたら、急に雨が降ってきちゃったの。濡れちゃうから走って家に帰ってたら、途中ですべって転んで、久しぶりに尻もちついちゃった。おかげでケツはケガするし、ズボンがびしょ濡れになった」。
どうでしょう?おもしろい話だなと思いましたか?
転んでケガしたという自虐ネタですが、今一つおもしろさに欠けます。
その理由は、「状況説明」に終始しているからです。
「コンビニ行った」「買い物した」「雨が降ってきた」「転んで尻もちついた」「びしょ濡れになった」これらはすべてそこで起こった状況を言っているだけです。
状況説明に終始すると聞き手は単調な無機質な話と認識してしまいます。
単調な話ってつまらないですよね。聞き手は興味を失ってしまうのです。
「状況説明」は報告のときには有効
ただ「状況説明」のみが有効なときもあります。
それは職場で上司や先輩に仕事の「報告」するとき。
仕事の報告は主観を入れず、淡々と事実や状況を伝えることです。
でも、おもしろい話をするには事実や状況を伝えただけでは足りません。
人間というのは「主観」に興味を持つ生き物だからです。
「主観」を入れましょう
とても簡単です。すぐに実践できますよ。ぜひ試してみてください!
そもそも「主観」ってなに?
「主観」と言われてもよくわからないですよね。
ちなみにネットで「主観 意味」で検索してみると、「物事を認識する働き。外界に対する自我。俗に、自分一個の意見」だそうです。
難しい単語があってやっぱりよくわかりにくいですが、要は自分の「考え・感情・想い」ということです(このブログではこの意味で使います)。
もっと言うと、その時に自分がどう思ったのか、どう感じたのかということです。
話に主観をいれる方法
「主観」=自分の「考え・感情・想い」です。
「~と思った」「~と感じた」これを自分の話に入れ込めばよいだけです。
やることは、とてもシンプルで簡単です。
主観を入れるのが大変だった
主観を入れればいいとわかったんですが、実は私はこれが難しかったんです。
なぜなら、とても恥ずかしかったからです。
「主観」=自分の「考え・感情・想い」と言いましたが、私はトークに自分の考えを入れて、どう思われるかを気にしてしまったのです。
主観=自分。今思えば、自分をさらけ出してるようである意味怖かったのです。
でも勇気を出して1度主観を入れてテストしてみました。
すると聞き手(友達)はネガティブなことを言うことは全くありません。
むしろ、話を楽しんでくれたんですよね。全く恐れる必要はなかったんです。
自分で勝手に思い込んでただけなんですね。
「主観」を入れたトーク
先ほどのトーク例に主観を入れてみましょう。
「昨日、近所のコンビニに行って、飲み物とお菓子を買い物してたら、急に雨が降ってきちゃったの。うぁ、マジかよ、傘もってきてないわと思って、濡れちゃうのイヤだから走って家に帰ってたら、急な雨で焦ってたんだろうね、途中ですべって転んで、久しぶりに尻もちついちゃった。大人になって尻もちつくの誰かに見られたら恥ずかしくない?おかげでケツはケガするし、ズボンがびしょ濡れになった。ホント最低だったわ」
かなりマシになったのではないでしょうか?少なくとも無機質で単調な話ではなくなりました。
まとめ
私は「主観」を入れる話し方を実践してみて、自分を出すという恥ずかしさから「状況説明」ばかりの無難な話をしてしまっていたということに気づきました。
人間というのは「主観」に興味を持つ生き物だということを覚えておいてください。
そして自分の話に「主観」を入れてみてください。
話の内容に厚みが出てきますし、話に体温が感じられ、聞いている人の反応もより良いものに変わるはずです。
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