私は話をすると相手から何回も「え?」と聞き返されてしまいます。
おそらく、声が小さく相手は聞き取りづらいのでしょう。
でも、私としては普通に話しているつもりです。
一方で、声が良く聞こえる、良く通る人もいます。
なぜなのか?私の声が、良く通らない声色なのか、他の人はもっと大きな声で話しているのか。
毎回頑張ってそんなに大きい声を出さないといけないのか、多くの人から「え?」と言われることをとても悩んでいました。
そんなとき、たまたま1日だけ話し方教室を体験する機会がありました。
講師は元アナウンサーの女性で、黒いパンツスーツを着て「話し方を上達したいなら、私についてきなさい!」と言わんばかりにグイグイしゃべる人でした。
その勢いに少しひきながらも講座を聞いていると、そのグイグイ女性講師は「声が小さい人は、息の吐く量が少ないのです」と言いました。
そして、「空気量を増やす腹式呼吸が大切」とのこと。
そういえば、普段は胸で浅い呼吸をしていた気がします(そもそも呼吸をあまり意識していない)。
もしかしたら、腹式呼吸をマスターすれば、良く声が通り、「え?」と聞き返されることもなくなるかもしれない。
それからバカの一つ覚えのように、ほぼ毎日、3年間腹式呼吸をしてみました。
腹式呼吸とは?
腹式呼吸と聞いたことがある方も多いでしょう。
腹式というくらいなので、お腹を使った呼吸法です。
空気を吸うときに横隔膜が下にさがり、お腹がでる。吐くと横隔膜が戻り、お腹がへこむ。
実際、お腹に空気が入るのではなく、変わらず空気は肺に入ります。
ですが、横隔膜が下がって、胸郭(胸をとりまく骨格)や肺が大きく広がることができて、結果としてたくさんの空気を取り入れることができます。
メリット
腹式呼吸のメリットはたくさん言われています。
大きな声が出る
リラックス効果
便通改善
お腹周りのインナーマッスルが鍛えられる
脳が活性化する
など
一般的なやり方
背筋を伸ばして、鼻からゆっくり息を吸い込みます。
引用元:腹式呼吸のやり方
このとき、丹田(おへその下)に空気を貯めていくイメージでおなかをふくらませます。
つぎに、口からゆっくり息を吐き出します。
お腹をへこましながら、体の中の悪いものをすべて出しきるように、そして、吸うときの倍くらいの時間をかけるつもりで吐くのがポイントです。
回数は1日5回くらいから始め、慣れたら10~20回が基本ですが、その日の体調に合わせて、無理なく楽しみながらやりましょう。
3年実践した腹式呼吸トレーニング
私は腹式呼吸をマスターするため習慣化すると決めました。
ただ、一般的なやり方だと、呼吸をするだけなので、単調な作業になってしまい続かないと思いました。
そこで、何か他のことも一緒にやっていこうと考えて、ストレッチをしながら腹式呼吸をすることにしました。
ストレッチをしながら腹式呼吸を行うことで、呼吸する空気量を増やしながら、カラダも柔軟性も高められるので一石二鳥です。
やり方としては、ストレッチ1項目毎に、2秒ほど鼻から吸い、5秒かけて口から吐く、これを1セットとして3セット行いました。
そうすると、ストレッチは15分~20分で終わります。
これを朝起きてから毎日のようにやりました。
腹式呼吸を続けて起こった変化
腹式呼吸トレーニングを始めた頃は、5秒息を吐くことができませんでした。
しっかり息を吸っても、5秒吐き続けるのは苦しかったです。
それが1か月ほど経つと、ラクに5秒吐き続けられるようになってきます。
これはインナーマッスルが鍛えられたからだと思います。
時々ジムで筋トレをするのですが、腹筋するのが以前よりラクになったのでインナーマッスルが鍛えられたと気づきました。
インナーマッスルが鍛えられて起こった変化が姿勢です。姿勢が良くなりました。
お腹周りに支えができたようなで自然と背筋が伸びました。
もちろん声にも変化はありました。
悩んでいた聞き手から「え?」と言われることが激減しました。
以前と声の出し方や声量を変えているつもりはありません。
自然と声が相手に届くようになったのです。
声を出すよう意識しなくても、インナーマッスルが鍛えられてより空気が出るようになったことで声量や声色が改善されたのだと思います。
まとめ
腹式呼吸を習慣化すると、インナーマッスルが鍛えられることがわかりました。
インナーマッスルが強化されたことで吐く息の量も増えて、声量が安定しました。
結果的に相手に言葉が伝わるようになりました。
何より話し相手から「え?」と言われなくなったことが嬉しいです。
また姿勢も良くなり、話す見た目も以前より改善されたはずです。
たくさんメリットのある腹式呼吸を習慣化することをぜひおすすめします。
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